内容説明
存亡の危機に瀕している国、北朝鮮―。総参謀部偵察局副局長・林寿満中将より、皇鉄龍少佐は、“祖国統一戦争計画の再検討”の命を受けた。時を同じくして日本では、防衛庁情報本部・矢上陸将補が、浅岡二等陸佐へ“K半島分析評価”の命を下していた。着々と任務をこなしていくうち、次第に二人の思惑が、遙か遠い異国の地にいながらも、交錯しはじめる…。憂国の青年将校・皇鉄龍が、北朝鮮を救うため、独裁政権の武力打倒を謀る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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1.謎と陰謀にワクワクしながら読み耽った。冒頭で一気に読者の心を鷲掴みにし、主人公の造形を創り上げた手法は流石である。膨大なリサーチに基づいたであろうリアリスティックな描写も素晴らしい。読み終わって北朝鮮という国に対する興味が湧いたぐらい没入してしまった。今度北朝鮮についての歴史書を読んでみようと思った。2.国ごとの緊張感が緩急になり、良いメリハリになっていた。とはいえ必要以上に日本のパートが多い気が。3.戦闘描写はあっさり。主人公の心情と立ち回りにページの多くが割かれている。僕としては好みである。2016/11/04
冬至楼均
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再読。これは9年前の作品ですが、果たして今でも有効か。2012/02/20
可兒
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相変わらず回りくどい文章。そして文庫版の存在を知る2008/05/13
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