内容説明
次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をめぐる商機を掴んで利益を挙げた壹岐は、社の経営方針転換を提唱。経営不振の千代田自動車への関与を深めようとした矢先、米巨大自動車企業フォークの社長が突如来日する。虎視眈々と日本市場を窺うフォーク社に対し、壹岐はアメリカ近畿商事の社長となって千代田自動車との提携交渉を進めるが……。国際経済戦争の過酷な現実に壹岐は苦悩する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
115
★★★☆☆2015/05/16
優希
97
折り返し地点にきました。高度経済成長の商社マンの働きが凄く伝わってきますね。次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をめぐる商機から利益を得たことで、社の経営方針を転換することを決意した壹岐。自動車産業へと乗り込み、米国巨大自動車企業と対峙していくことで、事業に対する思惑が見えてきます。利権や金をめぐる争いが生々しく薄ら寒さを感じました。欲によって社会が動く恐ろしさが際立っています。続きが気になります。2016/02/11
はにこ
69
物語の中盤で思わぬアクシデント。あぁ、何と無情な。辛すぎ。失意の中、ニューヨークへ。新たな事業に取り組む。もう、子供も大きいし、1人になったのだから恋の一つくらいよいだろう。壱岐は自制心強すぎやな。後半、里井に思わぬことが。正直うっとうしいので退場してほしいかも。なんて思いながら、3巻読了。2026/05/10
nakanaka
68
常務取締役となりますます存在感を増していく壹岐正。当然敵もいて、副社長の里井のやっかみが癪に障ります。人間臭く理解もできますが。そんな中ずっと支えてきてくれた妻・佳子の事故死をきっかけにアメリカ近畿商事の社長としてニューヨークへ居を移すことに。またライバル鮫島の息子と娘が結婚するなど、どんだけ波乱万丈な人生なんだ!その上、故・秋津中将の娘とも深い仲になってしまうなど50過ぎてもそのバイタリティたるや…。次巻へ。2025/11/17
reo
62
ここに登場してくる車のモデルはお若い方はご存知ないだろうから注釈を。千代田自動車とはいすゞ自動車。”115”は117クーペで、当時の若い車好きの連中には垂涎の的であった。特に1968年12月発売のモデルは、少量限定生産車であったことから、一般に「ハンドメイド117」と通称される。小規模生産体制のため、販売価格は当時としては非常に高価な172万円となり、月産台数も30 - 50台程度に限定された。こうした希少性は117クーペの名声をさらに引き上げることにつながったが、収益の改善までには至らなかった。2017/05/03
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