新潮文庫<br> 不毛地帯 第四巻

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新潮文庫
不毛地帯 第四巻

  • 著者名:山崎豊子【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2015/12発売)
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  • ISBN:9784101104430

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内容説明

フォーク社との虚々実々の交渉の裏で、壹岐は資源に乏しい日本の将来を見据え、原油確保の手段を模索していた。腹心の部下・兵頭はイランやリビアに飛び、文化や商習慣の違いに悩まされながら油田開発の可能性を探る。一方、フォーク社との交渉は最終段階に至って、ライバル東京商事の暗躍で思いもかけない展開に……。専務に昇進し、近畿商事ナンバー3となった壹岐の戦いは続く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koba

131
★★★☆☆2015/05/17

優希

98
果てしない商業の戦いを見ているようでした。資源に乏しい日本の将来を考えて原油確保の手段を模索し出した壹岐。部下たちをイランやリビアに飛ばし、文化や商業の成し方の違いに戸惑いつつ、油田開発の可能性を探る様子はまさにハイリスクハイリターンに思えました。一方、ライバル商社の暗躍が思わぬ展開を招いていくのも気になります。壹岐の戦いは出世や営利の争いであり、決して美しくはないけれど、そこが社会派人間ドラマと言えるところだと思いました。2016/02/11

びす男

72
壱岐たちの商戦は、白刃での斬り合いのような迫力だ。些細な挙措を一つ見落とすだけで首が飛ぶ。仕事に命を懸ける商社マンたちの群像が面白い■出世欲には二通りある。ただ権力の座を欲している場合と、何かを成し遂げるために権力を必要としている場合だ。脂ぎった顔の男たちが次から次へと出てくる。主人公の壱岐は、どう歩むのだろう■戦いの舞台は戦闘機から自動車、そして石油へ。第2次大戦の開戦当時から変わらぬ「資源小国」の因果を思わせる展開に、いよいよクライマックスが近づいているな、と確信する。2018/09/17

reo

51
経済産業省は今年5月4日愛知県沖の東部南海トラフで行っていた「燃える氷」と呼ばれる次世代燃料メタンハイドレートの産出試験で、天然ガスの採掘に成功したと発表した。洋上でガス産出に成功するのは、平成25年の産出試験に続き2回目。30年代後半の商業化に向け、3~4週間にわたる連続産出を目指す。このメタンハイドレートは、日本国内のLNG消費量のおおよそ100年分以上が日本近海の海底に存在しているといわれている。今後はコストに見合うかどうかも検討課題となる見通し。ここでは、先人の原油争奪努力に感謝しながら最終巻へ。2017/05/05

TATA

47
舞台は自動車から石油へ。航空機から始まる商社の各案件はいずれも日本の根幹をなす部分。まさにこれぞ商社の業務と言えるような巨大プロジェクト。息子がインドネシアの農業支援をコツコツとしているのとは対照的。70年代、まだ日本が右肩上がりの成長を続けていた頃。もうそんな時代ではないと思いながらも、その時代の輝きを羨みながら一読。次巻が最終巻。2020/09/19

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