出版社内容情報
超絶描写力で紡ぐ、いきもの×SFの世界
■『これ描いて死ね』とよ田みのる、オモコロ編集長・原宿 推薦!■
生物愛特濃!
精緻に描き込まれた生物達に並々ならぬ愛情を感じました。コミティアで見かけたら絶対買うやつ。
こういう愛に溢れた漫画に出会えるととても嬉しくなります。
[ とよ田みのる ]
流れの底に、夜の陰に、ぬかるみの中に眼を凝らすことから始まる小さな命への賛歌…
と思いきやサイバーパンクもあるの!? 嬉しい!
[ 原宿 ]
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喋るカニとの沖縄旅行や巨大ミミズハゼとの地底探検、謎の寄生生物との研究の日々、ヒト以外の生物が地球上から消えてしまった未来の物語など、研究者・キリコと様々な生き物の不思議な交流を描く作品集。
この本でしか読めない描き下ろし漫画、石垣島を舞台にした「南(ぱい)ぬ蟹探訪」も特別収録。石垣島で開催されるという<カニの誕生日会>に招待されたキリコが見たものは…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぼこぼ
1
panpanya風味を感じる少し不思議系作品集。ゆるーい「琉球蟹探訪」から終末SF味が強い「テフテ」迄,バラエティに富んだ作品が5編。「テフテ」が緩急自在という感じで大変面白かった。2025/06/18
めがはーと
1
ベントスに対する愛が感じられてめっちゃ良い 作者の単行本がまた出たら絶対買うだろうな2025/06/07
ややや
0
人語を解する蟹(シオマネキ)に空港で売り込みをかけられて金払って観光案内してもらうことになる表題作にはじまり、奇妙な生き物たちとともに都市/野生のあわいを探訪する連作。リアルだが愛らしく、それでいて妙にふてぶてしいところのある生物たちとの交流が楽しい。沖縄という土地柄上ふっと不発弾の話題が出てきたりするのも油断ならない。割合長めのサイバーパンクエピソードは正直あまり飲み込めていないので再読したい。2025/06/04
緑虫@漫画
0
★★★★ カケアミ多い系SF短編集。生き物に明るいと思しき描写が散見されるけど作者の人はそういう勉強してたのかな?ベストは「テフテ」。全101ページに及ぶ長めの短編で、生物学的な方向だけでなく軌道エレベータが出てきたりSF描写が濃いめ。人がいない街だったり技術やインフラが維持しきれてなさそうだったり、人類(ていうか生物全体)の黄昏期をあらわす表現にグッとくる。加えて、広義のお散歩モノとしての快楽も備えている。絵柄も含めてかなり好み。2025/05/31