内容説明
佳奈への告白で傷ついた日奈は、エッチすれば自分が女だと納得できると健一に泣きつく。友情を誓った健一は彼女を慰めようとするのだが……。そして以前のままではいられない二人同様、冴子にも変化が起きていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Merino
7
8巻からここまで、日奈と健一の逃避行にも似た友情話?(少なくともラブコメではない)がメインで自分的にどうにも持て余す内容だったけど、日奈が旅立ちを決意することでついに決着。青春の痛みは良いね。この物語では始めて健一の父親が登場し二人はお互いを理解し合うんだけれど、それを読んでいて人の性癖って何に影響を受けるのか?なんてことを考えさせられてしまった。まぁそんなことは置いて物語ももう終盤。別れの予感が漂い始めるが、健一と冴子の未来だけが未だに不明。幸せを願うばかり。2018/08/05
YO-HEY@紅蓮ロデオ
4
あの階の住人の別れが近づいてきている。そして、この階の住人の周りの人も変わろうとしてくれるんでしょう。次巻で物語はいよいよラスト。最後は、温かい涙で終わりたいです。2010/02/23
ウラー
3
★★★★☆急速に終幕に近づいている。まず姉に告白して玉砕した日奈が13階から去った。卒業したと言うべきだろうか。決して叶わぬ夢を見ていた見ていたことに気づき、出ていったわけだから。だがあまりの急激な展開に、私にはただ去っただけのように見えた。綾も出ていく。冴子もエッチ依存症とやらが治ったといい、13階に残る理由はなくなる。この時、健一が一番狼狽したのが冴子だったことは象徴的。家族が崩壊し、幽霊ビルに暮らす健一にとって、帰るところにいた冴子こそが家族だったのだ。2016/09/29
nonoriri
3
やっぱり僕はこのシリーズ大好きだ。実際この巻を読みながら何度も泣きそうになった。すれ違っていることが当たり前。きれい事だけでは人間関係も恋愛も家族も成り立たない。でも、伝わることはあるし、分かろうと努力することは出来る。そして、言葉にしなくても伝わるものもあるのだ。と書いてみたらありがちなテーマかもしれないと思い涙が止まった。2008/12/01
tuppo
2
「だから私は正直に生きていくことにしたんだ。適当なううん真剣な嘘であってもそれを信じる人は私のことなんかどうでもいい人なんだってそれがわかったから」2019/04/16
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- 和書
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