小学館文庫<br> 阿佐田哲也コレクション5 先天性極楽伝

個数:1
紙書籍版価格
¥680
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
阿佐田哲也コレクション5 先天性極楽伝

  • 著者名:阿佐田哲也【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 小学館(2012/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094082814

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

繰り広げられる“三億円争奪戦”!長編ユーモア・ピカレスクロマン。

小学生同士で“結婚”したハルとカン子。大きくなってから再会するも、それぞれ究極の悪の道をめざしていた――。詐欺教育塾のガーピー先生、暴力団のスットン親分、資産家のプクプク爺さん、女実業家にして大金持ちのチン夫人etc。ひと癖もふた癖もある面々を巻き込んで、繰り広げられる“三億円争奪戦”! 食うか食われるかの騙し合い、惚れた腫れたの逃亡劇。様々な思惑をはらんで、舞台は海を越えて海外にまで。果たして、生来のアウトサイダー・ハルの行き着く先は?そして大金のゆくえは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taka

2
宝くじで高額当選すると、案外幸福ばかりとは言えないというのは、単に外れた人の嫉妬だと思っていたが、そうでもないのかも。そんなことを考えさせてくれた一冊〔本書に宝くじは関係ない〕持ち馴れない大金が自由を拘束するってこともあるのだね。2014/12/20

ゆーいちろー

1
ずいぶん昔に観た「俺たちに明日はない」を思い起こさせる物語。実際のボニーとクライドは、かなり極悪だが、本書のハルとカン子は悪党でありながら、どこか憎めない。この物語をピカレスクロマンと呼んでも全く差し支えはないのだが、どうもアウトローによる青春小説といった感じがしてならない。それはやはり主人公の二人が若いからだろうか?人間の無軌道さ、我欲、無知そういった諸々の悪徳を相対化してしまうのは若さだけとも思える。老獪なガーピーやその他大勢の大人たちの思惑を、一瞬にして破壊してしまう結末の愛の言葉…若いっていいな。2013/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15219
  • ご注意事項