内容説明
競輪、ルーレット…男たちの果てしなき戦い!シリーズ第2弾!
競輪に惚れ込んで、生きる道を変えた元バンドマンのロッカ。非合法で天下を取りたいと願う非情なノミ屋・和合。元厚生省のお役人・立花。出所間もない大物老ギャンブラー・鉄五郎……。“フリーランサー”として生きる勝負師たちの壮絶な人生模様。競輪、ルーレット、チンチロリン、手本引き、闘犬、さらには“誰が死ぬか”まで、あらゆるギャンブルが登場する。何をおいても賭け続ける男たちの、果てしなき戦いの譜。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirayama46
4
競輪や手本引きなど、さまざまなギャンブルが登場しますが、メインキャラがプレイヤーだけでなく胴元の立場で活動することも多く、そのあたりはギャンブルというよりは非合法のベンチャービジネス的な雰囲気があったように思えます。カタギにも通じる部分はあるとはいい条、やはり賭博に生きる者は業が深いとは思いますね……。とはいえ、昨今は真面目に生きる人がやる必要がなさそうなことをやっている人が多いな、と感じるのも事実なんですが……。2022/10/04
ゆーいちろー
1
作者と言えば、もちろん麻雀小説なのであるが、本書は麻雀をまったく扱わない、純粋なギャンブル小説である。アングラカジノのルーレットに始まり、手ホンビキ、チンチロ、ポーカー、賭けゴルフ、そしてドリンク業というしのぎまで、本書一冊であらかたのギャンブルを一通り経験した通のような気持ちにさせられる。初出が新聞小説だったせいか、他の阿佐田作品群に比べると、ギャンブラーの生存競争の苦みが薄く、娯楽性に重きが置かれている。ある種童話的な本作の結末を読むと、ああ、伊集院静の「ピンの一」はこの小説への返歌だったかと思える。2013/02/20
バールの様なモノ
0
うらおもて人生録を読んだ後に読んでみた。なるほど!と思わせる箇所が多くあり、面白く読んだ。2016/07/30
komi_komi
0
『ドサ健ばくち地獄』ほどの凄みはないが、疾走感が良い。2009/01/31