内容説明
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国文学者、稲賀敬二(1928-2001)の仕事の全貌。斬新な『源氏物語』成立論をなし、『堤中納言』『落窪物語』『住吉物語』などの魅力的な注釈者でもあった氏の、単行本未所収の論文を集め、ジャンル別に全6巻に収めたシリーズ。豊饒にして刺激に満ちた稲賀ワールドを堪能できます。各巻には、第一線で活躍中の研究者による解説をつけました。
目次
序 平安後期物語素描
第1部 『寝覚』『浜松』『狭衣』の世界(形式的処理による一つの場合-『寝覚』『浜松』に関して
形式的処理の一死角-『浜松中納言物語』をめぐって
『寝覚』『浜松』の位置-位置づけの前提条件の一考察
『寝覚』『浜松』の表現-その一、髪の描写語彙の相異
平安後期物語の新しさはどこにあるか-『寝覚』執筆時に意図された「新しさ」
後期物語は『源氏物語』の亜流か-「寝覚の広沢の准后」と「源氏の准太上天皇」
『浜松中納言物語』-平安後期文学の作品研究
東宮実仁親王の死は『狭衣物語』を変貌させたか-物語前史としての「源氏のおとど」の物語
堀川関白は幼帝補佐の摂政を経験した-『狭衣物語』の作者の政治史認識)
第2部 進化する『堤中納言物語』論(『堤中納言物語』解説(その1)
『堤中納言物語』解説(その2)-『堤中納言物語』の成立の謎をとく
『堤中納言物語』解説(その3)-十編の集合とその完成まで
「花桜折る少将」の光遠、季光、光季-勝手な読みの功罪
「逢坂越えぬ権中納言」と「琵琶行」-その作意についての臆説
平安末期物語の遊戯性-短編物語クイズ論
『堤中納言物語』の短編的手法-順・中務・景明
物語の系列化集合論と『堤中納言物語』の段階的形成過程・仮説-道長の時代から頼道の時代へ)
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