内容説明
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国文学者、稲賀敬二(1928-2001)の仕事の全貌。斬新な『源氏物語』成立論をなし、『堤中納言』『落窪物語』『住吉物語』などの魅力的な注釈者でもあった氏の、単行本未所収の論文を集め、ジャンル別に全6巻に収めたシリーズ。豊饒にして刺激に満ちた稲賀ワールドを堪能できます。各巻には、第一線で活躍中の研究者による解説をつけました。
目次
第1部 歌人と家集の特質(後宮・斎院・斎宮の女性
実頼・師輔・師氏・伊尹・道長等とその家集
後冷泉朝の歌壇
本院侍従-その生涯と集 ほか)
第2部 歌学書と和歌資料(清輔言うところの『後拾遺集』証本「黒本」の新資料-付・伝光明峯寺殿筆広島大学本『後拾遺集』翻刻
「予楽院臨書手鑑」についての覚書-筆者不詳兼澄集写(一三二)・原本不明写(一三三)と陽明文庫本『輔親集』)
第3部 王朝和歌鑑賞(『百人一首』和歌三首評釈
王朝三歌人秀歌鑑賞
諸説整理古歌四首を読む
藤原定家『詠歌大概』の秀歌を読む-細川幽斎『詠歌大概抄』訳注)