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内容説明
人間ともっけ(＝妖怪)は、共に生きているのです。霊視少女の静流(しずる)は、同じくもっけを視る力を持つ御崎（みさき）に、もう少し人付き合いをよくしてみては、とアドバイスする。しかし、御崎の心に巣食うのは、あまりにも残酷な過去と悪意――。乗り越えなければならない現実は、少女たちに時に優しく、時に過酷な夢をみさせる。妹・瑞生（みずき）の成長を描く「テオイモノ」「バケジゾウ」なども収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
15
☆ 霊や妖怪と接しながら過ごす日常の物語。学校裏の小屋から漏れ聞こえる奇妙な音楽のお話「ソラバヤシ」、静流の友達で霊や妖怪が視える御崎さんの恐ろしい体験が明かされる「ヌッペッポウ」、蛇に取り憑かれた瑞生が悪感情に囚われる「テオイモノ」、人に憑いて攻撃する「ノデッポウ」、地蔵泥棒と地蔵を護ろうとする人々の戦い「バケジゾウ」を収録。暗い話が多いですが、「バケジゾウ」は良い話でした。こういう民俗学系の物語は面白くて好きです。2016/07/08
十六夜（いざよい）
5
静流の友達、御崎さんにもなにやら重い過去があるようだ。物の怪が見える事に対して変に卓越したような雰囲気なのも、色んな経験によるものなのかもしれない。柔道の大会で先輩にワザと手を抜かれた瑞生。これやられたら確かに凄く気分悪いな〜。今回はあまり物の怪出ず。お地蔵とのおしゃべりは斬新。2019/12/14
sakko/さよ
2
姉妹がそれぞれの学校生活のなかで成長しています。御崎さんそれ食べるん！？？2021/12/01
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2017/06/20
たく
2
暗いといったら暗いけど、あちらのモノの物語の曖昧な雰囲気が好きだ。2011/02/11
