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内容説明
もっけ(=妖怪)と人間はどこまで仲良くなれる? 自然と妖怪の共存を考える、大人気ほのぼのモノノケストーリー! ――霊視能力者の姉・静流(しずる)は、フードで深く顔を隠した妖怪に「仕事道具の刀を捜してくれないか」と依頼される。ベテラン拝み屋の祖父によると、その妖怪=モクリコクリは、「人の皮を剥ぐ」存在なのだという。怖い? 助けてあげられる? 2つの気持ちで揺れる静流は、それでも森に向かっていく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
16
☆ 日本古来の妖怪や幽霊と、それらが観えてしまう姉、それらに取り憑かれる体質の妹、それらと交渉して立ち去っていただく技を持つ祖父の日常を描く作品。「剥ぐ者」という意味を持つ「モクリコクリ」、見上げたままでいると殺されてしまう巨大な存在「ミコシ」、世の中が不安に満ちた時に現れて予言を残すと言われる人面の牛「件(くだん)」など、様々な怪異が登場します。よくある「術者と妖怪の退魔バトル」ではなく、妖怪と話し、納得して去ってもらうという話なのが良い。日本の昔からの文化ですね。2016/06/20
ぐりとぐら
6
[Kindle]電子入れ換え中。件の話は、なかなか考えさせられる。耳袋とかも読んだばかりなので、特にね。(耳袋の漫画版の第5巻は、件の特集だった)。瓢箪の中を覗くのは、孫悟空の時代からリスキーな気がする。このシリーズは、1冊の読み応えがすごいと、毎回思う。2018/02/04
十六夜(いざよい)
5
妖怪が見える姉・静流と、憑かれやすい妹・瑞生。『もっけ』はこんな姉妹の成 長物語でありながら、同時に妖怪現象を通じて民俗学を現代視点から捉え直す意 欲的な試みでもあります。可愛らしくも、閑かに染み渡る優しいストーリー。妖 怪研究家の荒俣宏氏や多田克己氏も絶賛! 単行本には、おまけページとして妖 怪の解説も収録されています。 2021/05/09
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2017/06/20
sakko/さよ
2
蟲師読んでた頃についでに読んでいたのかちょこちょこ記憶にあるのが。二人の生い立ちも気になるけど、姉妹の絆にほっこりするところもあっていいですね。「クダンノコト」がとくに面白かったです。そういえば内田百閒の「件」も面白かったな。2017/06/17