内容説明
必要にせまられて、偶然に、さまざまな事情で残された怪異の痕跡「記にまつわる十一の話」収録。九章九十九夜。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
このシリーズもあと一つを残すことになりました。かなり工夫されている気がしました。今回は9章に分けていられて、「き」という発音の漢字にそれぞれまとめられています。「気」「奇」「鬼」「喜」「祈」「危」「忌」「帰」「記」です。最後にある迎賓館の移築の話が5話でてきます。昔懐かしい感じがよく出ていました。加門さんの話と比べるとあまり怖い感じはしないのですが楽しめます。2022/11/16
ゆみきーにゃ
50
《購入》今回は暖かい話が満載。自衛隊の話も。2015/05/06
ヒデキ
42
「迎賓館」のI課長の語りをユーチューブで見て 再読したかったが、この巻を持ってなかったことに気づき 購入しました。 久しぶりに読ませて頂いた「新耳袋」ですが、 著者お二人の文体が、素敵ですね 現在、色々な方の実話怪談を読んだり聞かせてもらったりしていますが、この語り口があってブームが起こってきたのが よく判ります。 また、シリーズ読み返したくなりました。2022/07/06
急いで突厥
23
夏が来たのでホラーを読んでみた第13段。 シリーズ第9段。 現在、建設業に携わっているので最後の迎賓館にはゾッとした。 たぶん自分も3日は持たないだろう。 勿論、2日に分けて読んだ。 シリーズも次が最後。2015/08/17
田中
21
94話「霧」での赤い着物を羽織っている牛はなぜ現れるのか?六甲山麓と何か因縁があるのか?あるいわ大震災と関連があるのか?とても不思議な現象で興味をひきました。後日談があれば知りたいもんです。95話~99話「迎賓館」は場所が四谷で、僕も仕事でよく行く場所です。この女霊はものすごく力があって悪霊のような気がしました。現在でも大都会の真ん中でこんな霊障をひき起こす強霊がいるとは、本当に怖いし関わり合いたくないです。どうなったらこんな怨念になってしまうのか。逆に彼女の生前のあり方を知りたくなりました。2019/10/13