内容説明
人に語られ、人に伝わってこそ怪談に命が宿る――。この世の不思議と底知れぬ怖さを垣間見る、怪談本の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
急いで突厥
24
夏が来たのでホラーを読んでみた第10段。 最終章は京都の幽霊マンションの話。読んでるだけでも怖いのに、ギンティ小林さんの新耳袋殴り込みでは、敢えて挑発に向かっている。ホントに勇気あるわぁ。2015/08/14
ゆみきーにゃ
23
《購入》最後の章の京都のマンションの話がすごい怖かった。。。この本手元に置いておきたくなーい。。。2013/08/11
田中
21
一番ぞっとするのは、第9章(第80話)から始まる実話だ。何か怖いかと云えばその霊体の「実名」が明確に知らされることだ。こんな心霊話はそうそうお目にかかれない。他人に名を告げるほどのただならぬ強い思念が端境期にたたずむ。霊障も起きた。でも、それにしても「悪霊」とは断定できないだろう。まぁ、一種の悪にも善にもなりえる、なんとも言えない異界者だろう。それにしても現実的にそんなマンションが京都市内に存在していたことに驚く。もし、神奈川県にも似たようなマンションがあったら、と、思うと。。。。 2019/08/23
じゅんぢ
20
やはり、印象深いのは最後の幽霊マンションの話。みさおさんが亡くなった理由も幽霊マンションの仕業なのか、気になる。2020/08/31
クナコ
17
第5夜に続き初読。今回は章立て名がこれまでと違い、漢字一字のみで内容が予想できないと思いながら読んだ。著者達によるとこれまで通りの章立てを引き継ぐことでタイトルを読んだ時点での怪異の予想立て、予定調和を避けるため、とのこと。同時に、ある住居にまつわる一連の怪異のみを集めた最終章部分を悪目立ちさせないための構成だったとのこと。前述はまんまと著者の策にはまったわけだが、読後に印象深いのはやはり最終章。業の深い怪異はやはり興味深い。2018/10/05