内容説明
世の不思議と底知れぬ怖さを垣間見る、怪談本の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
この本の7冊目です。音階はどちらかというとキツネやタヌキなどの話が多く小泉八雲の怪談のような感じがしました。最後の第十章にある十四の話なのですがひとつの話になっています。楽しめましたが本当にあった話なのかという気はします。加門七海さんの話のような気がしました。むかし恋人同士だった人物が現在出会って、という因縁噺のような感じです。2022/10/19
ミエル
30
再読祭り続行中。第七夜のラストがノブヒロさんだったのは、まったく覚えてなかった。YouTubeで見ても長い話だし、不気味な動画に仕上がっていたけど好みじゃなかった。第七夜は、家や身近な空間での怪異話もが多く、寝る前に読むにはちょっと怖い。最近、珍しく寝つきが悪かったのは、きっと本作のせい笑。心に残ったのは、第8章の狐話。狐と人との信頼関係なくしては、化かし化かされの風流な関係は生まれない。時にはイタズラを、時には命やピンチを助ける気まぐれな妖のような動物には心惹かれる。一度でいいからサクッと化かされたい。2024/05/17
クナコ
22
前巻に続き初読。各章の見出しは第六夜のルールを引き継ぎ漢字一文字。これに意味を持った長いふりがなを当て、章見出しページをめくるとその意味を一行で説明する形式となった。さらに各話の怪異のサブタイトルも創作漢語含む名詞で統一されており、字面から怪異の予想を立てづらくしてある。マンネリ防止としては面白い趣向だったが個性的すぎるサブタイトル群だったため、各話をまたいで連続する怪異と単発で終わる怪異の違いがわからなくなることがあり混乱した。ただ、最終章の「縁」にまつわる怪異群は非常に興味深く読ませてもらった。2018/11/07
急いで突厥
22
夏が来たのでホラーを読んでみた第11段。 シリーズ第7段。 今回も殴り込みシリーズに掲載されている高原ホテルの話が出色。 最終章は映画化されたノブヒロさんの話。2015/08/15
田中
21
このシリーズ本は、怪異譚ばかりではなくて、突然、心温まるものと遭遇することがあります。「八十五話・覆水」は、寂しさと優しさを感じました。それは妻子が霊界にいる夫と邂逅する話しです。お盆に、母と子供は商店街に買い物に行く。高価だけど無理して「黄色いスイカ」を買う。亡夫の好物だから。お盆の仏壇にお供えするために。そのスイカを持っての帰りしな、一瞬、亡夫が笑顔で妻の横を通り過ぎる。その直後の妻子の姿がとても心をうちます。 2019/09/06
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