内容説明
「すべての人がどう言おうと、私だけは信じてあげたいのです」お幸は盗賊の疑いをかけられた与七をそう言ってかばった。永代橋の崩落で両親を失い、心に深い傷を負ったお幸を癒してくれた愛する与七。だが、疑惑は深まるばかり…。敢えて心を鬼にして、剣と情を持って正義を貫く橋廻り同心平七郎!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
17
いつも奉行所の詰所にいるだけの、平七郎の上役で与力の大村虎之助が、なんと鉄扇片手に大立ち回り!やる時はやる大村さん。おぬいさんの息子の市之進、やさしくていい子に育っててよかったね。おぬいさんは辛かっただろうけど、本妻さんがきっと一生懸命育ててくれたのよ。2016/04/12
定年おやじ
3
「江戸には哀しい女性が多かった」と感じさせるお話が続きます。暖かい江戸の人情話を期待しています。2019/03/27
しらたまはなこ
3
この人の作品はいきなり6巻から読んでもすっと話に入っていけるからすごいな。 橋廻りという役職があることを初めて知りました。2017/09/25
アニータ
1
橋廻り同心シリーズ第6弾。 「焼き蛤」では、いつも昼行燈のような定橋掛の与力が思わぬ活躍をみせます。表題作の夢の浮き橋では、お幸の深い葛藤、気持ちを知りながらも、また、押し込みとなった2人組の生い立ちなどを知りながらも、町奉行所のものとして心を鬼にして押し込みを捕縛します。 人情味あふれるシリーズです。2019/05/03
みいちゃん
1
名乗り合えない母子の絆、母は子を思い子は母を慕い橋を渡る。平七郎の人情裁きが二人を結ぶ。手放した子がとっても良い子に育っていて嬉しい限りです。2013/06/19