富士見ファンタジア文庫<br> SHI-NO -シノ- 黒き魂の少女

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富士見ファンタジア文庫
SHI-NO -シノ- 黒き魂の少女

  • 著者名:上月雨音【著者】/東条さかな【イラスト】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784829163429

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内容説明

「……おじゃまします」僕のアパートのドアをノックも無しに開け、当然のように無言で部屋に上がり込む彼女――支倉志乃ちゃん。彼女は小学五年生。僕は大学一年だけど、志乃ちゃんがまだ小さなころから知っている。いわゆる幼なじみというやつなのだ。彼女はグリンピースが嫌いなこと以外、おとなしくて全く手のかからない良い子だ。だけど、僕には一つだけ心配な事がある。志乃ちゃんは猟奇的な事件や怪事件にだけ異常に興味を示すのだ。僕は、志乃ちゃんにはワガママでもいいから普通の小学生でいて欲しいのに。けれど、そんな僕の気持ちなんかおかまいなしに、彼女は一人で危ない事件の謎に近づいていたんだ。大学生の僕とクールな小学生の志乃ちゃんが贈る純愛系ミステリー、登場!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

8
富士見ミステリー文庫が繰り出す、ダークでライトなミステリー小説。自殺をテーマにしている。小学生・支倉志乃は、主人公のアパートに毎日やってきて、部屋の隅で体育座りをする。寡黙な志乃ちゃんは不気味な”黒さ”を纏っているけれど、主人公はそれに気にせず、志乃ちゃんの面倒を見る。世の中で起こる”死”にまつわる現象に、志乃ちゃんがやんわりと関わる。死についてかわいい寡黙少女が考える。Dead End Complex. 2020/10/20

千冬

5
絶版になっていたものを電子書籍で見つけたので購入。シリーズが終わると絶版しやすいライトノベルは、こうしてどんどん伝書化してほしいなあ。内容は昔ちょっと読んだことがあったはずなのに「ああそうだった」という部分が少なかった。珍しくかなり忘れてしまっていたらしい。登場人物の死に対する触れ方がなかなか気持ち悪い(褒め言葉)。ミステリとしてかなり弱いけれど、テーマが一本通っているので読みやすくはあった。2012/02/09

Natsumi

4
図書館。再読したい

竹花 樒 - Shikimi Takehana

4
インターネットに蔓延る情報に生の帰着という宗教的価値を見出した人のお話。『生きるために生き続けていく』――自身の生という命題に対して『意思』に重きをおくことの意味を、その命題の逆をとった『生き続けていくための生』という観点――いわば血を吸い続けることで自身の生を保つ吸血鬼の話に喩えることで対比的に描いていた。でもここにもう一つこれの対偶をとった『彼』の主観の『人は生き続けることができないから死ぬ』が交わるから面白いんだな。今を大事にして欲しいと願う『彼』の存在がどう志乃ちゃんを変革していくのか見守りたい。2009/01/05

hirayama46

3
人間の心の闇に焦点を当てた一冊。(作者の年齢は知らないのですが)全体的に若書きっぽいところが良いと思いました。読点でガンガン改行するあたりの呼吸とかがフレッシュだなあ、と。/いまのところまだ志乃ちゃんのかわいさはこれからという感じですが、先に期待できそうなキャラクターだとなんとなく思いました。2013/01/22

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