内容説明
私達は「悪口」が大好きな生き物だ。自分の短所を高い棚に上げ、他人をコキおろしているときの昂揚感といったら……。カフェやホモバーで大好物の悪口を言いまくっていた女王様が、愛と毒にまみれた著名人の悪口を、愉快痛快なエッセイに。和田アキ子、広末涼子、田村亮子、中村江里子、今井美樹、久本雅美ほか著名人42人を力いっぱいメッタ斬り。過激さゆえにお蔵入りの危機にあった本書だが、潔い文章で民草のメラメラ嫉妬をさっぱりと流しさる、溜飲のさがる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
428
うーむ、面白い!女性週刊誌が三度のご飯と同じくらい好きなミカママの琴線に触れたこの作品、書かれてから20年経つのか?!当時の芸能界を賑わした芸能人(主に女性)の悪口オンパレード集。内田春菊と北川悦吏子は外せ、という他の出版社の圧力にも屈せず、無事文藝春秋社から出版の運びになったもの。20年の間には亡くなった方もおり、うさぎさんご自身も難病と闘っておられるそうだが、デヴィ夫人や叶姉妹の今日に至るまでの活躍を、誰が予測しただろうか。いちいちググりながらの読書、時間かかったが、有意義なひとときだった(笑)2019/02/17
吉田あや
80
5日後に発売というところに来て「悪口が過激すぎる」と1度出版が中止となったらしい本書。確かに過激な部分はありつつも、他人のプライベートの悪行を暴露したり、根拠もなく中傷した内容にしないというポリシーを持って書かれているので、共感できる部分も大いにあり、芸能界の欺瞞への突っ込みなど、面白かったうさぎさんの「悪口道」。マリー・アントワネットのごとき華麗なる傍若無人の治外法権デヴィ夫人。そして放たれる「ピン子よ、銃を取れ」。切れ味抜群のうさぎ節。2016/05/17
阿部義彦
19
かなり昔ですが、土壇場で出版中止になって出版社を変えて発売されたいわくつきの本でした。それをセンテンス・スプリングが文庫化してたなんて知らなかったです。ブックオフで見つけたのでさらっと読了。悪口だらけではあるがそんなに不愉快にはならなかったです。逆にこの程度で2名(内田春菊と北川悦史子)あとがきでばらしてます!を外してくれと頼む出版社は腰が引けてますねー。まあそこそこ楽しめました。文庫版あとがきでうさぎさんは書いてます、文藝春秋さん、ありがとう。お前はベッキーかよ!と突っ込んでおきます。(笑)2016/02/23
ぴかりん
16
Kindleにて。芸能人への悪口のみのエッセイ(笑)。ちょっと古い本だから出てくる芸能人も今は見かけない方もいるのですが、いいですね!こういうの。読んでて気分爽快になりました~2017/09/13
やまねっと
15
中村うさぎが数多いる芸能人の悪口を書く本書。露悪さの目立つ芸能人ばかり書いているけど、その自虐的精神で駆け上がった中村うさぎがバッサバッサと快刀乱麻を断つ姿は素晴らしい。本書が出て20年以上経っているが、まだしぶとく生き残った芸能人が数多くいる。中村うさぎが悪口を書いたとて、何の影響力もなかったのだ。ゲラゲラ笑えるエッセイなので、うさぎファンは読むべきだ。 内田春菊と北川悦吏子は外してほしいとお願いされたらしいが、今となればそんなに酷い悪口でもないと思うがな。最後に林寛子は消えたな。今何やってるんだろう…2023/11/28
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