内容説明
廃線跡を、幽霊列車が走っているという。トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)は、情報を追って、北海道に飛んだ。到着したペンションでは、同窓会が開かれていた。瓜生はそこで、16年前の鉄道事故で死んだ少年の話を聞く。彼は、本当は殺されたのではないのか──。集まった彼の仲間達は疑問を募らせる。そして瓜生たちの目の前を幽霊列車が轟音(ごうおん)をたてて通り過ぎていった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
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鉄道モノのトラベルミステリかと思いきや、過疎地の廃駅を再利用したペンションが舞台の館モノ。軽妙な筆運びやムダのない展開の、辻真先先生御年七十歳の著作(!)であります。中学校時代の同級生の轢死の真相を調べるためにペンションに集まった鉄道研究会のOB&OG。過去の事件を検討するうちに終盤になって殺人事件も起こるのですが、発生から解決まで20ページ足らずの超スピード解決にびっくり。本格ミステリとしてはシンプルなものの、シリーズモノだという先入観で読んでいると思いきり足元を掬われます。星3つ。2016/09/13
三井寿里
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時刻表ミステリーかと思ったら違いました。鉄道好きはもとより、廃線がお好きな方にも刺さると思います。2022/01/21