内容説明
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世間に流布している「皮かむりは一人前の男ではない」という強迫観念。「包茎は癌になる、女性にもてない、早漏になる…」といった包茎にまつわる俗説。そんなまちがいだらけの包茎知識にまどわされるな!実際に包茎手術を受けたことでアイデンティティ・クライシスに陥った青年が包茎手術にともなう後遺症の危険性を訴える。また、医療現場からは泌尿器科の専門医が包茎の基礎知識から実際の手術方法までを説明しながら包茎=無害であることを証明し、性教育のベテランが日本では避けられてきた肉体と性器の肯定学習の必要性を説く。いままで語られてこなかった包茎の正しい知識をガイドする。
目次
第1章 包茎手術で失ったもの 飛波玄馬 1 僕は包茎なのか? 2 病院へ行く 3 手術を受ける 4 自分の性器への違和感 5 大学へ 6 医療への不信 7 苦しみを伝えること 8 おわりに第2章 かぶれば包茎、むければOK! 岩室紳也 1 序 2 包茎ってなーに? 3 かぶれば包茎、むければOK! 4 包茎で困ること? 5 真性包茎も仮性包茎になる! 6 包茎の手術を受ける前に知っておきたいこと 7 包茎男はもてる!! 8 具体的な手術方法 9 手術がうまくいくために 10 包茎に隠れた心の病 11 インターネットで包茎を考える 12 結局、「かぶれば包茎、むければOK!」第3章 君の性器の主人公は君だ──ペニスにも自己決定権を 山本直英 1 「自宅で十秒! 完全無害! 包茎解消!」──包茎は、雑誌の広告のように「人生の大問題」か 2 飛波君から「人生のなかでいちばん絶望の場にいる」とSOS──その熱烈で痛ましい飛波君の手紙のすべて 3 「性交」と「性器」を避けて性の学習ができるのか──たとえば「赤ちゃんはどこから?」に答えられますか? 4 性の学習を無視した「学習指導要領」は性的無知な若者を作った──子どもと「性交」「性器」を学習すると、信頼感はかならず深まる 5 「皮っかぶり!」VS「あったりまえじゃんか!」──ある性教育で見る包茎学習の実情 6 外国では、すでに「性器の学習権」を子どもたちに保障している──スウェーデン・イギリス・中国・カナダ・デンマーク・アメリカの実例 7 飛波君が納得する性教育は、肉体と性器の肯定学習から──「My Body is Good!」の人権教育を