内容説明
誰もがあっと驚くホームズの名推理の数々。その裏にはホームズ自身による確固とした理論的な裏づけがあり、それはさながら一つの学問体系をなすものであった。名づけて「探偵学」。ホームズは生前から、自分の探偵学を一冊の本にまとめると公言していたのだが、その本の存在はこれまで誰にも知られていなかった。「ところが、その『探偵学大全』の未発表原稿がついに発見された!」という設定で、生粋のホームズ研究家が、ホームズ推理の全貌を、ホームズの筆を借りて解き明かす。加えて、名作『バスカヴィル家の犬』を、魔犬という汚名を着せられたまま死んでいった犬の視点からつづったパロディも。シャーロッキアンはもちろん、ホームズは名前しか知らないという推理小説ファンも、目からウロコの一書。
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目次
まえがき
I シャーロック・ホームズの推理方法序説
訳者はしがき
序
1 人生の転機となった最初の事件
2 部分から全体を推理する
3 全体から部分を推理する
4 論理学を応用して推理する
5 確率によって推理する
6 推理に必要な能力とは何か
7 手がかりを集める
8 仮説を立てる
9 事実関係を検証する
II 吾輩はバスカヴィル家の犬である
1 調教所時代
2 サー・チャールズ・バスカヴィルの死
3 ステイプルトンの秘密
4 スパニエル君の報告
5 サー・ヘンリー恋に落ちる
6 脱獄囚セルデンの死
7 罠をかける
付録 モーティマー医師の日記抄