内容説明
豪華な病棟、超デラックスな医療設備…。南川外科産婦人科病院は、理事長・南川の経営手腕によって“立派な病院”の印象を与え、訪れる患者の数も多かった。ところが医療ミスで小杉の妻は半身不随になり、阿相の妻は死亡した。病院側の責任を追及する小杉。阿相も毎朝新聞記者・梶の協力で真相の究明に乗り出す。そんな渦中、手術を担当した外科医の寿山が殺された。なぜか下半身を裸にされ、死体の上にはネズミのオモチャが置かれて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那義乱丸
4
古い文庫本を再読。魔法陣シリーズ1期のラスト。水、火、空(くう)は物語が独立しているけれどそれぞれの事件を追う新聞記者の梶と警察の真部が謎を解いて行こうとする過程の中で信頼を深め、友情のような関係性を紡いでいくのが印象的。2025/06/16
アヴィ
1
作者が得意とする分野は将棋に誘拐にタロット占いに旅情と色々あるが、本作のような医療系のミステリーも得意としており、特に産婦人科は産婦人科医を主人公にしたシリーズがあるほど作品数は多い。魔法陣3部作を締めくくる今作ではその産婦人科が舞台となり医療ミステリーを中心に消えた人物の謎がからまり事件は輻輳化していく。中巻へ。2025/07/16
コマンドー者
1
斎藤氏の魔法陣シリーズ3部作のラストとなる作品。文庫本で上中下巻構成という大長編本格推理大作。今回は病院の医療問題を扱っている。2024/08/28
NORI
1
今更読む人は少ないかな? 面白いけど古い。古いけど面白い。