角川文庫<br> 悪魔の家

個数:1
紙書籍版価格
¥506
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
悪魔の家

  • 著者名:横溝正史【著者】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041304570

ファイル: /

内容説明

武蔵野の面影をとどめた杉並木に生暖かい夜霧が立ちこめる人けのない道。帰途を急ぐ新日報社の花形記者三津木俊助は、背後に尾行者の気配を感じてふと立ちどまった。意外にもそれは若い女だった。夜道の一人歩きが怖くて、と女は詫びた。うち解けた二人が善福寺池のほとりへさしかかった時、突然女が悲鳴を上げた。「悪魔が!」と女が指さす杉木立の向こうには、グロテスクな顔がボーッと浮かび上がり、無気味な笑い声が聞こえて来た……。表題作ほか六篇を収録した傑作短編集。

カバーイラスト/杉本一文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーチャー

25
表題作を含む計7編を収録した短編集。横溝氏の文章もスラスラ読めて、展開も実に分かりやすく、良くも悪くも時代を感じる探偵小説を堪能できます。なかでも私のお気に入りは「黒衣の男」と「広告面の女」ですが、それ以上に杉本一文氏によるカバーイラストはインパクトありすぎですね。2014/04/15

Kouro-hou

14
昭和13~15年発表の短編集。横溝角川文庫でも一二を争うキてる表紙絵として名高いw 新聞記者三津木さんのシリーズ物3編を含む。そのうち2つは由利先生も登場するが、一番活躍したのは飼い犬のクロという身も蓋もない話も。自由業の金田一さんと違って、基本リーマン記者の三津木さんは残業で遅く帰って夜道で事件に出くわすという話が多いです。また後の金田一さんの短編の元ネタになる話もいくつかあり、時期的に戦争の影の濃い作品も多い。2014/08/30

ton

8
短編集。『広告面の女』話が盛り上がりを見せ始めた所でオチがついてポカーン。。『悪魔の家』憎しみと哀しみの連鎖は悪魔を産む、ってか。『一週間』悪事にはしっぺ返しがくるもの。結構好きな感じ。『薔薇王』短編は長編の前衛的作品が多いと思うのだけれど、この作品は要素が高め。とても良い設定が活かしきれずに消化不良気味かなァ。『黒衣の人』予測つき易し。動機が弱め。『嵐の道化師』ワンコが主役。『湖畔』しんみり。2018/07/12

yuri_azucena

6
由利先生シリーズを含む短編集。これが戦前に書かれたものとは信じられないくらい、短くも秀逸な作品揃い。「黒衣の人」の幻想怪奇的な雰囲気が特にお気に入り。2019/02/12

ホームズ

6
短編集。由利先生と三津木俊助が登場する話もあって楽しめました(笑)『広告面の女』『薔薇王』は少し雰囲気が違った感じでした。2009/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/462076
  • ご注意事項

最近チェックした商品