内容説明
フランスから帰朝した無名の画家は、ポケットに入っていた奇妙な紙切れに気がついた。そこには「日比谷公園の入口で青い外套を着た女に会いたまえ」と書いてある。彼は、面白半分に日比谷公園へ行った。入口近くに真青なレインコートを着た美しい女が立っている。彼は、女に話しかけた瞬間から、とんでもない事件に巻き込まれてしまった……。表題作のほか、白い恋人/クリスマスの酒場/木乃伊の花嫁/花嫁富籤/仮面舞踏会/佝僂の樹/飾窓の中の姫君/覗機械倫敦綺譚を収録
カバーイラスト/杉本一文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
北風
40
横溝先生にしてはハートウォームな話がてんこもりです。「青い外套を着た女」なんてどこかオドロオドロしい感じですが、ただの笑い話です。映画「ガス人間第一号」が、実は恋愛映画みたいなもんでしょうか。2016/02/21
たか
39
表題作のほか全9編の短編集。探偵小説、ユーモアミステリ、恋愛もの、怪奇譚など、さまざまなジャンルの作品が集められている。由利先生の『木乃伊の花嫁』が良い。C評価2018/02/17
Yu。
29
その恋が成就するか否かは貴方しだい… 本作は期待通りの偏愛・執念劇は勿論のこと、なんと爽やかさやコミカルさまでもが覗けてしまうバラエティに富んだ“恋心!?”が下地の9つの横溝ミステリ。お気に入りは、妄想世界を闊歩する一寸法師という不気味な存在に囚われた主人公の恐怖が描かれる乱歩風味の「白い恋人」。男の過去を暴く復讐劇に見せつつの…「クリスマスの酒場」。動機が素敵‥ たまたま居合わせた由利先生大活躍「木乃伊の花嫁」。‥‥横溝氏のちょいとお茶目な一面見てみたいという方に是非オススメしたい一冊。2016/10/08
備忘録
21
表題作や花嫁富籤のようなハッピーエンドの作品が目立つ 個人的には好み2026/07/05
Kouro-hou
11
戦前短編集。シリーズ探偵モノや当時流行りのユーモア系、ロマンス系、怪奇系、翻案物などバラエティ豊かで横溝の短編集の中では粒が揃っている方だと思いまする。表紙は一見おどろおどろしいですが、よく見ると血ではなく黄色いのに注目。表題作もユーモア系です。一方由利先生モノの「木乃伊の花嫁」はタイトル通りおどろおどろしく、犯人は意外とまめまめしく、被害者がとてもとても可哀想で涙モノです。しかも探偵役を金田一さんに改変されてTVドラマ化もされた過去も有り、由利先生も可哀想です。2014/08/17




