内容説明
戦前の大物女性作家、遂に刊行。国際諜報、心霊怪奇、どんでん返し!幻の第一短編集『踊る影絵』復刻。
目次
創作篇(妖影;消えた霊媒女;情鬼;蛇性の執念;鉄の処女 ほか)
随筆篇(心霊の抱く金塊;素晴しい記念品;蘭郁二郎氏の処女作―「夢鬼」を読みて;今年の抱負;最初の印象 ほか)
著者等紹介
大倉〓子[オオクラテルコ]
1886(明19)年、東京生まれ。本名・物集芳子。別名・岩田由美、岩田百合子、丘ミドリ。父は国学者の物集高見。東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)中退後、小説家・劇作家の中村吉蔵に師事。中村の渡米後は二葉亭四迷に、二葉亭の渡露後は夏目漱石に師事した。1909年、小説「兄」を発表してデビュー。『青鞜』他に創作を発表するが、結婚を機に筆を断つ。24(大13)年、離婚。32(昭7)年、中村吉蔵の紹介で森下雨村の知遇を得、探偵小説の創作に励み、34年に「妖影」で大倉〓(てる)子として再デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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