出版社内容情報
この復刊セットは福音館書店の創立70周年記念出版として、東京子ども図書館と共同で企画したもので、東京子ども図書館が2017年から3年間にわたり実施した復刊キャンペーンで読者からのリクエストに応えたものです。セットに入れられた8冊はいずれも読者の熱い支持がありながら、長らく品切れとなっていた作品です。多くの図書館や文庫などで読み継がれてきたこれらの絵本が、新たな読者の手に届くことを願っています。セット内容:『へそもち』『よるのびょういん』『かまきりのちょん』『ちいさなたいこ』『きんいろのしか』『おばけのジョージー』『クリスマスのうさぎさん』『ママ、ママ、おなかがいたいよ』


■■各巻の内容紹介■■
※タイトルをクリックしていただきますと、各巻単品の商品ページへお進みいただけます。
【へそもち】
人間のおへそをねらうかみなり。さあ、どうする?黒い雲の上に住んでいるかみなりは、雨を降らせるだけでなく、時々家や高い木に飛び降りては、ものを壊したり、おへそを取ったりして人間を困らせていました。ある日五重塔のてっぺんに槍を括り付け、かみなりを捉えます。もう人間を困らせないことを約束させますが……。ストーリーテリングの名手・渡辺茂男さんの日本を舞台にした昔話的なお話に、昔話絵本の第一人者、赤羽末吉さんが絵をつけた傑作。縦長の本の形を生かした高さの迫力をお楽しみください。
【よるのびょういん】
ゆたかが救急車で運ばれた! 緊急手術だ。お腹を痛がっていたゆたかが、夜になって高熱を出し、救急車で病院へ運ばれた。母親が心配する中、お医者さん、看護師さんは冷静に対処していく。X線検査、血液検査を経て、盲腸炎とわかり、緊急手術へ。手術の準備が整えられ、手術はどんどん進んでいく。 実際にはなかなか体験することのない緊急事態の様子を克明に描く1冊。その緊迫感に時代を超えて、子どもたちの支持を得ているリクエストの多い傑作です。
【かまきりのちょん】
かまきりの一日をじっと見つめる1冊かまきりのちょんが、朝目覚める。じっと観察していると、朝のお化粧のように足や触角をなめたり、獲物を逃したり。ありの群れの真ん中に落ちたり……。昆虫好きの作者が、あたたかなまなざしで忠実にかまきりの姿を描くことで、読者がかまきりの気持ちに自然に寄り添い、じっと観察できるような1冊になっています。1967年に刊行されて以来、長く子どもたちに愛され、リクエストが絶えない作品です。
【ちいさなたいこ】
かぼちゃの中から祭り囃子!?心の優しい百姓夫婦が、楽しそうな祭り囃子が聞こえてきたので行ってみると、畑で大きく育ったかぼちゃからでした。中を見ると小さな人たちが楽しそうに輪になって踊っていました。ある日太鼓が壊れ、お囃子が聞こえなくなってしまったので、おじいさんが小さな太鼓を作って入れてやると、小さい人たちはおじいさんにお礼の団子をくれました。団子を食べた夫婦は、不思議なことに小さくなり、そのかぼちゃの中に入っていきました。
【きんいろのしか】
金の好きな王様と金色の鹿の知恵比べの物語。昔、南の国に、一人の王様が住んでいました。この王様が世の中で一番好きなのは、金でした。ある日、王様は森で金色の鹿を見つけます。鹿が踊ると、足下の砂が金に変わるのです。王様は鹿を生け捕りにしようとしますが、うまくいきません。そこで王様は、ホセンという牛追いの少年に3日以内に鹿を連れてくるよう命じます。ホセンが鹿を連れて王様の御殿に到着すると、鹿は踊りに踊ります。すると金の砂がうずたかく積もって、王様を埋めてしまいます。
【おばけのジョージー】
時を告げるおばけ、ジョージーのお話。ホイッティカーさんの家の屋根裏部屋におばけのジョージーが住んでいました。ジョージーは、毎晩同じ時間に、階段と広間のドアを軋ませます。それが合図になって、ホイッティカーさん夫婦は寝る時間だとわかり、ねこのハーマンはねずみを探し回る時間だとわかり、ふくろうのオリバーは鳴く時間だとわかりました。ところが、ホイッティカーさんが階段とドアを修理してから、皆は時間がわからなくなってしまいます。
【クリスマスのうさぎさん】
あれは夢? 心暖まるクリスマスのおはなし。明日はクリスマス。クリスマス・イブの夜になるのが待ちきれないデービーは散歩に出かけ、出会ったきつねに案内されて動物たちのパーティーへ。みんなサンタクロースからプレゼントをもらい、デービーも欲しかったうさぎと友達になります。どうぶつたちと楽しく遊び、しかに乗って家に帰り、翌朝目をさましたデービーを待っていたのは、あのうさぎです。心暖まるクリスマスのおはなしをお楽しみください!
【ママ、ママ、おなかがいたいよ】
ナンセンス影絵話。どれだけ飲み込んだの? 「おなかがいたいよ」と子どもがお母さんに助けを求めています。見るとおなかがパンパンに膨れています。やってきたお医者さんは、病気のことならなんでも任せてくれと自信満々の余裕綽々。膨らんだおなかの中を調べると、出てくる出てくる、あれやこれや。最後に大きな自転車を取り出して、おなかはすっきりとなりました。シンプルなシルエット画による、ナンセンスな繰り返しのおもしろさをお楽しみください。
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- 無停電電源 新Ohm文庫