出版社内容情報
人間のおへそをねらうかみなり。さあ、どうする?黒い雲の上に住んでいるかみなりは、雨を降らせるだけでなく、時々家や高い木に飛び降りては、ものを壊したり、おへそを取ったりして人間を困らせていました。ある日五重塔のてっぺんに槍を括り付け、かみなりを捉えます。もう人間を困らせないことを約束させますが……。ストーリーテリングの名手・渡辺茂男さんの日本を舞台にした昔話的なお話に、昔話絵本の第一人者、赤羽末吉さんが絵をつけた傑作。縦長の本の形を生かした高さの迫力をお楽しみください。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
■こちらもオススメ!⇒東京子ども図書館共同企画復刊セット(8冊セット)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
52
読み友様からのご紹介本です📙悪さをし続けるカミナリ⚡その度におへそまで取って行く始末!!!困った人々は和尚さんに相談する。そして、五重の塔の先端に突き刺さったカミナリ、おへそを食べないと雨を降らせる事が出来ないと嘆く。それは困ったと和尚さん、おへそのおもちをついて食べさせると、大人しく定位置に戻ったカミナリは二度と悪事を働かなくなりました(#^.^#) 2024/04/20
chiaki
38
雨を降らせるのが仕事の雷だけど、外界の様々な所に落っこちては人間を困らせ、おまけに大好物のおへそを奪っていく悪行っぷり。そんな雷対策として、お寺の和尚さんは五重塔に今でこそ普通なアレを結びつけます。へそもちぶら下げて黒雲に帰ってく雷が可愛すぎる♡全て縦開きの構成。こんな本が絶版なのはもったいないです。2021/03/16
ましろ
24
読友さん紹介本で、赤羽末吉さんの本でこれは読んだ事ないなと図書館で予約して中身も見ずに持ち帰り、先ほどページを開こうとしてびっくりしました!まさかの縦開き!!そして面白かった♪赤羽さんの絵が素晴らしくて心鷲掴みです♪色使いといい、高い空から降りてくる鬼が地上で色々悪戯するシーンが、縦開きの空間を巧みに使われている画面構成が見応えあります。読んでいてワクワクしました。そして渡辺茂男さんの文章がこれまた味があって良いのです。言葉に力強さがあって、ユーモラスで、個人的にとても好きな絵本です♪2016/01/24
鴨ミール
21
これからの季節にはピッタリの絵本。私が住む地方は雷がとても多いのです。でも、読み聞かせには難しいよね?この絵本の向き。練習が必要。今は、雷がなっても、おへそを隠せって言わないのかな(*´∀`*)2018/06/28
たまきら
21
素朴な絵に惹かれて。こまったとぼけた雷様と、おへそをとられる哀れな下界の者たちの対比にオタマさん大笑い。牛を愛する娘、どんな人たちよりもへそをとられてもう、と鳴けなくなった牛を心配しながら寝ました。今年の誕生日にこそ本物の牛がほしい、と主張しています。どうしたらいいんだ…。2016/03/04