出版社内容情報
「おみゃあら、今から腹ごしらえだ。
座って食えるのはこれが最後だと思え」
豊臣家の天下統一の陰に、知られざる包丁人(料理人)の姿があった──。
その男は京出身の大角与左衛門。味方の兵たちを食でまとめあげ、敵方の調略にも一役買っていたという。
屑として捨てられていた雉の内臓を使った汁。
決死の戦の前に、即席のかまどで焼いた下魚のかまぼこ。
秀吉と秀長の故郷の味、ドジョウの味噌鍋……
秀吉・秀長の豊臣兄弟に仕えた包丁人が作る、
人と人との心をつなぐ料理とは?
戦国時代の「食」に光を当てた、前代未聞の天下取り物語!
【目次】
内容説明
兄・秀吉と弟・秀長の絆は「食」で結ばれていた?戦国時代の料理に光をあてた、前代未聞の天下取り物語!豊臣家の天下統一の陰には、凄腕の料理人が―2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」をより楽しむ。
著者等紹介
木下昌輝[キノシタマサキ]
1974年、奈良県出身。2012年に「宇喜多の捨て嫁」でオール讀物新人賞を受賞。15年、受賞作を収録した『宇喜多の捨て嫁』で歴史時代作家クラブ賞(新人賞)、舟橋聖一文学賞、高校生直木賞を受賞。19年『天下一の軽口男』で大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で野村胡堂文学賞を受賞。20年『まむし三代記』で日本歴史時代作家協会賞(作品賞)、中山義秀文学賞を受賞。22年『孤剣の涯て』で本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。25年『愚道一休』で新田次郎文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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