不眠症〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784163201702
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

不眠症に苦しむ老人ラルフが朦朧とした中で見た不気味な医者。それを前兆に、邪悪な何かが迫り来る―街を憎悪の色で染めながら。壮大な構想で描く“邪悪”との戦い。老人版『IT』。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

14
ハンバーガー・ショップで上巻を読み終えて矢継ぎ早に下巻のページをめくりながら、同時にあるSF映画の題名を思い出そうと苦労していた。寝不足のラルフみたいに。それは「コクーン」(1985)。「ダークタワー」第七部で、疑似メタとして本書が重要なキーアイテムとして出てくる。暗黒の塔で行く手を阻もうとする「紅の*」の情報があるから。16年前は素通りしたけれど、今回はローランドが読まずにごみ箱に捨ててしまったことが印象に残っているうちに、図書館で借りて読むことにした。ふつうの単行本よりも一回り大きい。もちろん二段組。2022/10/29

トムトム

3
いつも複数回読むキングの本。これはむかーし一回しか読んでないから再読。不眠症になったら変なものが見えてきたという設定はありえそうで好き。2019/07/28

備忘録

3
アメリカの田舎町が、じわじわと狂気に蝕まれていく様を描いた不思議なお話。主人公が老人というのは珍しいですね、作者が自分より年上の人物の心理を想像するのは難しいように思います。とはいっても90年代のアメリカの老人が一般的にどのようなことを考えていたのかなんて全くわからないので、作者の表現をありのままに受け入れるしかないのですが。文章の方は相変わらず軽妙でシニカル。ユーモアたっぷりに日常に潜む狂気と怪奇を語っています。このスティーヴン節が好きで読み進めています。2017/02/08

Masayo Sakurai

2
久しぶりにキングを読みました。妻に先立たれたおじいさんが主人公で、原因不明の不眠に悩まされている。(ていうか異常な早起き?)プロローグがさすがにうまいのだけど、チビハゲ医者の登場までが長く、少し苦しい。下巻に期待ですね。2016/05/28

2
妻が亡くなってから不眠症に悩まされるようになったラルフ。眠る時間が徐々に短くなることに焦りと苛立ちを感じるラルフは、ある日、人々を包むオーラのような光を見て…。何かが起こり始めているんだろうけど、まだ全体像は見えない感じです。とりあえずラルフに仲間ができました。2014/06/11

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