ファンタジー・名作のお気に入り本棚

和書小公女新潮文庫　Ｓｔａｒ　Ｃｌａｓｓｉｃｓ名作新訳コレクション

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涙なくしては読めません。生活に余裕があ…

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電子版あり

和書宝島新潮文庫　Ｓｔａｒ　Ｃｌａｓｓｉｃｓ名作新訳コレクション

評価なし

宿に泊まってもお金を払わず居座る海賊・…

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先日息子のデュマをご紹介いたしましたので、今日は父親のデュマをご紹介いたします。
　「三銃士」（腕の立つ剣士４人組の友情と恋の話。「一人はみんなのため、みんなは一人のために！」銃弾が飛び交う中で朝食を取ったりとか致します。）
「モンテクリスト伯」（無実の罪で孤島の刑務所に入れられ、恋人からも、養うべき家族からも引き離された青年が、刑務所内で先生とも呼べる教養ある老人と出会い、ついでに宝のありかも教えてもらって、脱獄後は「モンテ・クリスト伯」として自分を陥れた悪人たちをつぎつぎと破滅させていき、助けてくれた人には人一倍報いるという話）などが有名です。
　どれも面白いですが、私が好きなのはこれ。「王妃マルゴ」です。
実在のフランス王の妹。美しく教養があり、しかも恋多き女だったらしく、結婚前に恋人ができてそれが宮中のうわさになったので、母親と兄の王から鞭うたれたとか歴史もので読んだことがあります。
　舞台は新教側と旧教側に分かれて争うフランス。暴徒化した民衆が新教徒を殺して回る「サンバルテルミーの大虐殺」まで起きました。（現代人からしてみたら、隣の人が何を信じていても自由だと思われますが、昔の人にはそうではなかったらしい。）これをおさめたのは「ナヴァール王」で、新教徒側の長でしたが、彼がフランス王となり、両方の宗教を認めたので決着がつきました。
　そのナヴァール王が、王の妹であるマルゴと結婚し、政治的に同盟を結び、母后の魔の手から逃れて、王宮を出て領地へ帰るまでのお話。二人とも恋人は別にあり、男女関係はありませんが、政治的利害が一致して、協力し合います。
　恐ろしいのが母后の「カトリーヌ・ド・メディチ」です。政敵を排除するために、侍女たちを使って誘惑させたり、息子の王に都合の良い勅令を出させたりするのまでは何とかわかりますが、それでも無理となれば、毒薬を利用します。
　これを読んだときに思ったのが、「誰も王にならなくても食べていけるのにもかかわらず、王になろうとして争っている」ということ。母后はすでに息子が王になっているにもかかわらず、お気に入りの別の息子を王にしたいがために、策謀をめぐらし、王妃マルゴも、王弟のアランソンも、とにかく王位継承の可能性があるものはみんな王座を狙っています。　権力争いが恐ろしいです。

和書王妃マルゴ〈下巻〉河出文庫

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和書平家物語〈上〉新潮日本古典集成　新装版

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私が今まで読んだ中で一番の名文です。「…

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和書平家物語〈中〉新潮日本古典集成　新装版

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和書平家物語〈下〉新潮日本古典集成　新装版

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和書海竜めざめるハヤカワ文庫

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和書トリフィド時代 - 食人植物の恐怖創元ＳＦ文庫

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ジョン・ウィンダム作「トリフィド時代」…

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ジョン・ウィンダム作「トリフィド時代」。極限状態にあっても理性を失わない男女を描いた名作です。
　ある日突然、彗星の光を見た人が全員失明してしまう。偶然見ていなかった人は、主人公を含めて少数。後の人々は視力を失って、突然無法地帯に放り出されます。追い打ちをかけるのが、三本足の動く肉食植物、トリフィド。鎖でつながれていた分には何の危険もなく、貴重な油の供給源となってくれていたのですが、盲目の人が急増した社会では突然人類を襲う危険生物となります。
　盲目となった人々が食べ物を求めて街をさまよい、目の見える人が食べ物を独占し、目の見えない人々を奴隷にしようとする。疫病もはやり、極限状態になります。もう一作「海竜目覚める」も同じような話で、こちらも面白いので載せておきます。
　どちらも無法地帯と化し、食べ物が不足した町の有様を見てきたように描写しています。たぶんナチスドイツと争って窮乏状態や空襲に耐え抜いたイギリスの状況が、作品のもとになっているのだと思います。
　私が好きなのは、どちらにも出てくる「博士」。別々の話ですが、どちらの作品にも、状況を的確に分析し、対応策を述べるも、政府に聞き入れてもらえない博士が登場します。
　「トリフィド時代」では博士は言います。「昨日までの価値観は、本日をもってすべて変わりました。目の見える子供を産むことが最優先ですので、目の見える男性一人につき、妻を三人持ってもらいます。」盲目の人々を世話するのも、人数に限りがあるからです。そして、すでに盲目に慣れている生まれつき目の見えない女性たちを、大勢同行させます。
　「海竜現る」では最初に「未知の生物と和解すべきだ」と言い、政府がやっと重い腰を上げるころには「和解の時期は過ぎ去った。攻撃を考えるべし」といい、万策尽きて海面上昇が起こり始めると、「海面上昇でも無事な高地を探して自給自足の道を探すべし」と言います。
　ジョン・ウィンダムは面白いのに、訳されていない作品が多いので、いつか原書に挑戦したいです。電子書籍出ています！

和書少年少女世界文学全集〈第３巻〉 - 国際版王子とこじきマーク・トウェイン

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マーク・トウェインは「トム・ソーヤ」や…

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マーク・トウェインは「トム・ソーヤ」や「ハックルベリーフィン」が有名ですが、私にとってはこの「王子と乞食」の作者です。小さいころ与えてもらった文学全集に載っており、何回も読みましたので、細部まで覚えています。
　王子が自分とうり二つの乞食と会い、話してみると乞食の生活がいかに楽しいかを生き生きと語るので、ほんの軽い気持ちで入れ替わります。
　ところが（一般人には簡単に予想がつくことですが）乞食の生活は思っていたのと全然違うもので、しかも元の王子に戻るのが容易ではない。息子を殴る父親、頭のおかしな王子を殺そうとする老人、乞食の集会など、王子は次々と恐ろしい乞食の現実にさらされますが、一方で、人の好い未亡人や、仕事にあぶれた元貴族など、善意ある人に助けられます。
　作中に、王子が悪者から逃げるために森の中を走り、「よかった。あの家でおなか一杯食べさせてもらったから走れるんだ。」と、思うシーンがあり、「おなかが空いていると走れないものなんだ。」と、妙に納得した記憶があります。
　もしお子さんに文学全集を与えようとお考えの方があったら、（この本は古いし、絶版ですが）絵がたくさんついていて、豪華で特別な感じがして、漢字にルビを振ってある本がいいと思います。（愛着を持って何回も読みます。）
　それから、「いらない」となったら速やかに取り上げて、親戚か古本屋へと回してください。私は自分が持っていた本を全巻なくしてしまいましたが、こんなにも子供のためを考えてある本をなくしてしまうなんて、今となったら犯罪に近いと思います。でも子供のころは値打ちがわかりませんでした。

和書夏への扉ハヤカワ文庫

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新しいロボットを開発する技術者である主…

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新しいロボットを開発する技術者である主人公は、友人と恋人に一度に裏切られ、自分で立ち上げた会社も乗っ取られてしまいます。（表紙が猫なのは、主人公が猫好きで愛猫を離さずどこへでも連れて行くから。酒浸りの時でも冷凍睡眠の時でも。元友人からは、「彼は無一文で放り出されるよりその猫を殺される方を嫌がるよ」と言われています。）
　世をはかなみ、未来ならいいことがあるかと冷凍睡眠で未来に行くことを思い立ちますが、その時にふと本当に愛しているのは誰かに思い当たります。裏切った友人の娘でした。（まだ子供ですが。）彼女なら賢いし、猫も好きです。それに心から主人公を慕ってくれています。と、いうわけで、ちょうどいいくらいに成長した彼女と結婚するために、元恋人（実は詐欺師に近かった）の策謀にもめげず、再び過去に戻り、本来の未来を取り戻すために、技術者としての腕を振るいます。
　ロボット開発にかけての天才ぶりが素敵です。幸せになるエンディングも爽快です。この作品は人気があるので、お読みになった方多いかもしれません。
　ハインラインにはもう一作「月は無慈悲な夜の女王」という代表作があり、これも月という狭くて資源にも限りのある世界で、犯罪者の子孫たちである月の住民が、反乱分子を束ねて、地球に刃向かう話で、多夫多妻制とか、「礼儀正しくないものはすぐに死んでしまう」とか、ちょっとハードボイルドが入っています。（面白いですけど。）私は「夏への扉」の方が好きですが、これは好みかもしれません。それから「人形遣い」もおすすめです。宇宙人に操られた人々の戦いのお話です。

電子版あり

和書椿姫角川文庫

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デュマ・フィスは、フランス語で「デュマ…

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和書社会契約論岩波文庫

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ルソーは天才肌の思想家です。世の中の常…

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タグルソー　社会契約論

紀伊國屋書店

和書グリフィンの年創元推理文庫

和書美味礼讃文春文庫

和書小公女新潮文庫　Ｓｔａｒ　Ｃｌａｓｓｉｃｓ名作新訳コレクション

和書宝島新潮文庫　Ｓｔａｒ　Ｃｌａｓｓｉｃｓ名作新訳コレクション

和書王妃マルゴ〈上巻〉河出文庫

和書王妃マルゴ〈下巻〉河出文庫

和書平家物語〈上〉新潮日本古典集成　新装版

和書平家物語〈中〉新潮日本古典集成　新装版

和書平家物語〈下〉新潮日本古典集成　新装版

和書海竜めざめるハヤカワ文庫

和書トリフィド時代 - 食人植物の恐怖創元ＳＦ文庫

和書少年少女世界文学全集〈第３巻〉 - 国際版王子とこじきマーク・トウェイン

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和書 王妃マルゴ 〈上巻〉 河出文庫

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和書 平家物語 〈上〉 新潮日本古典集成 新装版

和書 平家物語 〈中〉 新潮日本古典集成 新装版

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