出版社内容情報
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高位高官を独占した栄華もつかのま、源氏の台頭により都落ち、そして一門滅亡……。平家の悲劇的な運命を美しい調べで語る軍記物語。
内容説明
都に突入した義経は義仲を追討。そして、一の谷、屋島、壇の浦…度重なる戦いの果てについに平家一門は滅亡する。無常観あふれる悲劇的な運命を美しく描く壮大な叙事詩。
目次
巻第九
巻第十
巻第十一
巻第十二
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
atsut101
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20年以上をかけて読了。語り物系の八坂流という、建礼門院の灌頂の巻がない断絶平家。面白かったし、断絶平家は味わい深い。2016/12/17
ターさん
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勉強会の課題図書。完読に4ヶ月かかった。これを記念して物語所縁の地を訪ねた。今井四郎兼平の墓。義仲の腹心の部下で義経に追われ壮絶な最期をとげる。東海道線の石山駅から歩いて5分くらい。住宅街の中にある。義仲寺に義仲の墓より立派ではないか。世間にはこの二人のファンが多いことの証だろう。そして、宮島の厳島神社へ。フェリーから降りると、平清盛の像があった。海面と同じ視線に広がる朱色の世界遺産。源氏ではあり得ない平家の文化感覚。快晴の空と、春の光る海が美しい。少し時間をおいて、お気に入りの話を音読してみたいものだ。2025/04/10