紀伊國屋書店のシオランの本

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シオランの静かなブームが到来中!

このたび復刊した『思想の黄昏』『絶望のきわみで 新装版』のほか、紀伊國屋書店では『歴史とユートピア』『生誕の災厄』『告白と呪詛』を刊行。アフォリズムとは暖のとれない火だと自らを皮肉るシオランによる、痛覚で読むべき本の数々をご紹介します。



『絶望のきわみで〈新装版〉』
E. M. シオラン/金井 裕 訳
「もしこの本を書かなかったら、私は私の夜に終止符を打っていたにちがいない」狂気すれすれの危機的状況で、書くことに活路を見出した22歳のシオラン。異端の思想家が誕生した瞬間の記録。(初版1991年 復刊2020 年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011730


『思想の黄昏』
シオラン/金井 裕 訳
「取り返しのつかぬものに酔い痴れた私の精神の眼を覚すのは、どんな夜明けだろうか」 ──パリへ移り住んで三年、"暗黒のエッセイスト"シオランが母国語で書いた最後の著作。(初版1993年 復刊2020 年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314006002


『歴史とユートピア』
E. M. シオラン/出口裕弘 訳
自称「狼狂」の思想家が、世界に蔓延する楽園願望への強烈な皮肉と呪詛をこめて資本主義と社会主義双方の陥穽を衝く。著者初の邦訳書にして代表作。(初版1967年 復刊2017年 最終版2020年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314000376


『生誕の災厄』
E. M. シオラン/出口裕弘 訳
アフォリズムとは暖のとれない火だと自らを皮肉るシオランによる、内的哄笑を誘うユーモアと痛烈なシニシズム。痛覚で書かれた、痛覚で読むべき本。(初版1976年 復刊2009年 最終版2019年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314001472


『告白と呪詛』
シオラン/出口裕弘 訳
「生にはなんの意味もないという事実は、生きる理由の一つになる。唯一の理由にだってなる」――80歳を前に自ら最後の著作と決めた、"反哲学者"シオランの到達点。(初版1994年 復刊2012年 最終版2020年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314006941

2020.06.02 出版