文春文庫<br> 三国志 第十巻

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文春文庫
三国志 第十巻

  • 著者名:宮城谷昌光
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 文藝春秋(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167900687
  • NDC分類:913.6

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内容説明

劉備亡き後の蜀を長く支えてきた諸葛亮(孔明)は重篤な病のために倒れ、建興12年8月、五丈原で死を迎える。享年54。その後蜀では以前から諸葛亮に反感を抱いていた魏延と、その魏延を非難する楊儀の対立が鮮明となり、ついには魏延が斬られることに。そして楊儀も宿命的な最期を遂げ、蜀は衰亡の道を辿り始める。諸葛亮と同様、長く魏を支えてきた司馬懿(仲達)も、孔明の死後、容易には栄達の道を歩めないでいた……。宮城谷版「三国志」シリーズも第10巻に達し、いよいよ佳境。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

61
諸葛亮論としての前巻が面白すぎて、その死から始まる本巻はすこしトーンダウンした感じかも。加えて、宮城谷先生の評価が高かった曹叡が退場。あと二冊でどこを攻めて来るか、期待です。2025/03/29

Book & Travel

42
あと二巻を残し、早くもというべきか、諸葛亮が五丈原に墜つ。「演義」ベースの天才軍師とは違う描かれ方に最初は少々戸惑ったが、敗戦を糧にして軍を着実に成長させ、内政においてはすべてを担い国力を充実させてきた姿は、やはり抜群に存在感があった。死後に早速起きる魏延のゴタゴタは、その存在の大きさを物語っているようだ。孫権は老害気味、曹叡が死去し、各国とも人物が小粒になる中で、司馬懿の存在感ばかりが大きくなっていく。諸葛亮の兄・諸葛瑾の息の長い活躍と諸葛恪の危なっかしさ、倭国の使者到来等々、この巻も読み応えがあった。2022/08/05

Die-Go

39
図書館本。諸葛亮孔明逝く。魏への北伐を画しながら大志叶わず。そして、魏も混迷の時を迎えていた。★★★★☆2022/05/08

ジュール リブレ

36
もう三国志演義の時代は終わり、残るは孫権のみ。蜀の孔明は、宮城谷版では活躍の場面が乏しく仲達はもまた、当初は弱かった。人には経験が必要であることを改めて教えられる。あと二巻。徐々に寂寥感が募るのみ。2019/09/21

みや

31
三国+遼東間だけではなく、各国内での対立や争いも面白い。孔明の死で蜀が一気に戦力ダウンするかと思いきや、意外にも踏ん張っている。魏延は裏切者という認識が強かったが、彼は彼なりに蜀を愛し、自分の信念を貫いていた。裏切ったのではなく、時代の変化に付いていくことができなかった人なのかもしれない。呉と魏の内部も非常に面白く、実力的には往時より大分見劣りするものの、物語としては魅力的な人物がどんどん登場する。10歳年上の諸葛瑾が敬語で話しかけるのに「読んだよ」とタメ口で話す陸遜のチャラさ全開の若者っぽさが凄く好き。2019/05/24

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