内容説明
七帝戦最下位脱出を果たし、北海道大学を中退した増田青年は、新聞社「北海タイムス」で働き始めるが、心は未だ柔道部にあった。常勝校・京大や新たに台頭してきた九大を破るべく血の滲むような努力を続ける吉田寛裕、中井祐樹ら後輩たち。その生命の輝きを前に、自らのこれからに迷う増田青年。俺はどう生きればよいのか。いまも戦う後輩たちに、あの頃の自分に、顔向けできるか。過去の後悔とどう向き合えばよいのか――。そしてついに、北大悲願の七帝戦優勝の瞬間が……。
熱狂的な支持を集める、灼熱の青春シリーズ3作目!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くろ
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自分は高校生の時に読んだ「七帝柔道記」に大きく感銘を受け主人公(≒筆者)と同様に浪人して旧帝大に入り、七帝柔道の世界に飛び込んだ。部活を引退して以降、今の自分はあの頃の自分に顔向けできるのかと毎日のように自問している。この本の主人公も同様だ。おそらく何かに真剣に打ち込んだ者は多かれ少なかれそういった病理に侵されるのだろう。それでも、生きてさえいれば、今を生きることを決めさえすれば、きっとその過去の熱量に救われる日が来るのだと強く感じる一冊だった。あの時、「七帝柔道記」を読んで本当に良かった。2026/03/21




