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内容説明
幕末伝説の剣士・伊庭八郎の活躍を描く一代記。朝敵と貶められ将軍に見捨てられての敗走から束の間の平和な日々を過ごす八郎だったが江戸に逃れた仲間たちに動きがあり…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
40
ほんとうにこんな男がいたのか。もはや刀の時代ではなく闘いは銃で帰結する、もはや天下は徳川のものではなく武士の時代は終焉を迎えている。そんな世界を俯瞰し誰よりも理解しながら、それでも時代に殉じる覚悟を静かに固めていた伊庭八郎。彼が殉じる“上様”とは、やはり徳川最後の将軍ではなかった。勝海舟と小栗の立場の違い、江戸無血開城に対する民衆の想い、成る程と思わされた。来年の大河の予習にもなる。勝ち目の見えない戦いへ向かう男たちは、まだいる。2026/07/02
JACK
15
☆ 幕末、徳川慶喜が大坂に兵を置き去りにして江戸へ逃げ帰った事で、旧幕府軍の侍たちは忠誠心を失いつつあった。江戸の庶民たちも薩長に反発していたが、慶喜公が江戸城を明け渡すという噂が広まると心が徳川家から離れて行く。伊庭八郎は徳川家に仕えるというより、知的で部下思いの家茂公に仕えてきた。兵を信頼せず、徳川家を守ることばかり優先する慶喜公は徳川宗家に値するのか。波乱の幕末を描く熱い物語。オススメです。2026/05/05
笠
3
4.5 新刊読了。江戸城無血開城が決まり、もうすぐ江戸の町に薩長が流れ込むところ。江戸の町人の暮らしそのものはギリギリのところで保たれたと言えるのだろうが、そこに幕臣の居場所はない。作品前半ではキラキラと生気と希望に満ちていた八郎の顔が、内戦を経て暗い決意を湛えるような表情に変わってしまったことを鎌さんが感じ取るシーンが切なく印象に残った。沖田との別れのシーンも切ない。正直ここから先の戦いも、敗戦と裏切り、そして死別の連続で希望はほぼないのでかなり読んでて苦しくなりそう。2026/06/17
YS-56
3
忠節は何のためか。時代に翻弄されようとも進むべき道は…。2026/05/04
菫
2
江戸もいよいよ血なまぐさくなってきた。歴史を俯瞰した時に動きのない1日や数カ月でも、市政にあってはもどかしく恐ろしく長い時間。いよいよか。2026/05/05




