内容説明
ホッピー氏は、内気で恥ずかしがり屋。真下に住むシルバー夫人に恋心をいだいているけれど、打ち明けられない。しかも夫人には、愛をそそぐ相手がいる。名前はアルフィー。小さな亀。「アルフィーが早く大きくなれるのなら、わたし、なんだって差し出すますわ!」―ある日、夫人がこう言うのを聞いて、ホッピー氏の頭の中は猛然と回転した。これは絶対、大チャンスだ!これをつかめ、いますぐ。(電子版では本編にイラストが含まれません。ご了承ください。)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
303
同シリーズの18巻。かなりシャイないい歳をしたおじさんが階下の未亡人に恋をした。しかし未亡人は、こよなくペットのカメ(陸カメ)を可愛がっている(おじさんが嫉妬するくらいに)。そこでおじさんは、頭をひねって良いアイデアを思いつく。何とカメを大きくする呪文(もちろんデタラメなインチキである)を編み出し、それを餌にして未亡人の心をゲットしようとする―― 果たして恋の成就はなされるか?! デタラメないかさま呪文は、まさに逆さまに読むとちゃんとした文章になっている。2017/05/23
ヒラP@ehon.gohon
10
ロアルド・ダールの作品は原作に言葉遊びが入っているので、翻訳者泣かせであったり、翻訳者冥利であったりする作品が多いように思います。 この「ことっとスタート」は「恋のまじない、ヨメサンカ」と同じ原作の翻訳ですが、キーとなる部分に回文を使っているので、印象がかなり変わってきます。 それぞれに味わいがあるので、読み比べをお薦めしたいと思います。 ホッピー氏とシルバー婦人のトンデモラブロマンスは、ホッピー氏の計算ずくのアプローチで、無事成就しました。 2017/09/17
みそさざえ
8
英語で抜粋を読んだので、日本語訳を読みたくなった。言葉遊びが楽しいが、訳すのは工夫が要っただろう。タイトルからして違いが感じられておもしろい。2025/08/19
ブラックジャケット
8
異色作家と呼ばれるロアルド・ダールの児童文学シリーズの一巻。クエンティン・ブレイクのイラストとともに心温まる短編小説となっている。小心なホッピーさんは階下に住むシルバー夫人に恋をした。しかしシルバーさんの興味はペットの亀のアルフィー君。そこでホッピーさん恋の大作戦が始まる。この作品は、ダスティン・ホフマンとジュディ・デンチのコンビで映画化となった。このボリュームだと一本の映画ではつらいので、恋敵の男性を加えている。邦題「素敵なウソの恋まじない」。ちなみに訳者の柳瀬尚紀のショートショートも掲載されている。 2018/08/08
クナコ
7
初読。ユーモア作家ダール氏の絵本。恋する男のなりふり構わぬ努力となに知らぬ能天気な婦人の言動、そしてのんびり成長する亀と著者お得意の言葉遊び(を訳者の努力で日本語化した文章)がうまく噛み合った、ダール氏のとびきり滑稽なロマンスストーリー。たったふたりの男女のためにどれだけの数の亀を振り回すのか、とはらはらしながら読んだが、そこはちゃんとフォローが入っていた。別本で容赦なく悪人を潰し殺してしまうダール氏も、動物愛護の精神は残しておいてくれたらしい。ならば文句はない。お幸せに!2025/12/20




