内容説明
19世紀末の英国に颯爽と登場したハーバート・ジョージ・ウェルズこそは、現代SFの礎を築いた巨人であり、また卓越した文明批評家であった。20世紀になって陸続と書かれる数多のSFのテーマとアイデアのほとんどは、彼によって創出されたといっても過言ではない。本集には、80万年未来の地球と人類の衝撃的な姿を描破し、第1作ながら後世に多大な影響を及ぼした時間旅行譚「タイム・マシン」をはじめとして、「塀についたドア」「奇跡を起こせる男」「水晶の卵」など、必読の傑作6編を収めた。/【目次】塀についたドア/奇跡を起こせる男/ダイヤモンド製造家/イーピヨルニスの島/水晶の卵/タイム・マシン/訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
15
表題作以外では「奇跡を起こせる男」が面白かった。 星新一のショートショートのようなストーリー展開だった。2026/05/03
まさ☆( ^ω^ )♬
13
タイム・マシンは何度目かの再読。今まで余り気にならなかったが、このタイム・トラヴェラーはとんでもない奴ではないか?他人の家に土足で押し入って、住民を虐殺し、放火までしてる極悪人ではないか!?未来人にとっては招かれざる客であっただろう。現代の人類がいかに傲慢で未熟な生き物である事を訴える視点もあるのかな?と思った。平和で何不自由ない未来は、人類にとって退化の原因になり得る、というのは確かにそうかもと思った。このシリーズ何冊か刊行される様なので今後も楽しみ。全部読みたい。2026/04/17
有理数
12
H・G・ウェルズを読むのはかなり久しぶり。まさに「現代SFの礎を築いた巨人」で、かつ礎にしても面白すぎる。礎の時点でこのウルトラ傑作なので、後世への影響は甚大なのはもちろん、このような高すぎるハードルがそびえていたからこそ、後のフィクションは発展したのではと思えるほど。そのうえ怪奇・幻想小説、サスペンス風味のものもあり、アイデアの充実っぷりが凄まじく、改めてウェルズの偉大さを再認識しました。表題作はまさに永遠の名作で、初読よりもエンディングが沁みた。もちろんアイデアも描写も規格外。何から何まで凄すぎる。2026/02/26
Moish
6
H・G・ウェルズといえば…という代表作は、実は読んだことがなかった。新版が出たので、この機会に一読。表題作の「タイム・マシン」含め6編とも、いかに普及の名作といえども、その先見の明をおいてしまうと、さすがに古風。そんな中、抒情的な趣の「塀についたドア」は、読まれる時代を選ばない名編だと思う。いつか自分の目の前に、異世界に通じるドアが突然現れるかも。そんな空想が心地よい。「タイム・マシン」は、「えっ?こんな話だったの??」という感じ。文明批評の遠慮のなさに驚いた。そして、未来人ウィーナが愛らしい。2026/06/02
takakomama
6
初読み作家さん。大学の社会人講座がきっかけ。いろいろなタイプのSF6編。タイムマシンで行った先は西暦802701年!! ウェルズの想像は悲観的? 未来は明るいのか、そうでないのか… 80万年後どころか、明日のことさえ、何が起こるかわからない。2026/05/30
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