内容説明
婚礼の輿が一つ,赤に染まる高粱畑の道を往く.輿に揺られる美しい纏足の少女.汗に濡れ輿を担ぐ逞しい青年.ただならぬ予感が,ゆらめく炎のように二人の行く手を照らす.山東省高密県東北郷.日本軍が蛮行を尽くすこの地で,血と土,酒に彩られた凄烈な物語が始まる.ノーベル文学賞受賞者の代表作.全二冊.
目次
上巻の登場人物
第一章 赤い高粱
第二章 高粱の酒
感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
53
再読。盗賊だが、戦争中は抗日ゲリラとして闘う祖父と類まれなる美貌で世の中を渡ってきた祖母。二人の馴れ初めから別離までを孫が語る。構成が時系列をシャッフルさせる形になっている為、ついさっきまで凄惨な死を迎えた人物が次の頁では生き返っているような錯覚に襲われる。まるで文学での魂呼ばいのようだ。しかし、二人の出逢いが最悪すぎやしないかい?とはいえ、でも相手から騙され、両親からは売り払われる形で嫁に出されてしまった祖母にとっては祖父との出逢いは救いであったのだろう。それにしても勇壮な中国大陸の光景に血腥さが映える2026/02/16
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