内容説明
芸者衆の行き交う檜物町にある一膳めし屋丸九は、日本橋北詰時代からの馴染みに花街の新しい客と、今日も賑やかだ。近頃は、おかみ・お高が切り盛りする店に、亭主で絵師の作太郎が趣向を凝らした宴席を仕立て、さらに彩りを添えている。トロのねぎま鍋、ふぐの焼霜造り、柿酢のなます──旬の味が客の心をほぐす一方、惚れた弱みで夫を立てるお高のまなざしを古参お栄は見逃さない。お運びのお近は、親しくなった芸者・初花の前に現れた父親に胸をざわつかせ……。江戸の味と人情を描く大好評時代小説シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
139
災いというのは、突然やってくるものだ。初花に災いがやってきた。それをお近がね。お近が大人びてきたね。伍一もどんどん大人になっていく。この二人の成長する姿が読んでて微笑ましい。それにしても、お栄の言うとおり、作太郎は身勝手すぎる。お高も作太郎にあますぎ。お高が店を取り仕切ってるのだから、作太郎にきちんと言うべきだと思う。丸九の営業が危なくなっちゃうよ。作太郎を含めろくでもない男ばかり現れイライラした。男としては、こうはなりたくないな。そんな中で、又二郎は気が優しくて力持ち。うんうん、いい男だ。2025/11/24
タイ子
75
第二シーズン3弾。作品の中でも秋から冬へと季節が変わり始め、一膳めし屋丸久の料理も温かい鍋物などが登場。大量のまぐろのトロが注文を受けたがキャンセルに。困っていたところに丸久が買い取ってねぎま鍋。さしずめ今ならマグロが安いと聞けば競争で買うのにね。そしてモヤモヤする~、作太郎はダメだよ、お高さんが店の主なんだから意向を聞こうよ。お高さんも惚れた弱みとはいえ、心の中で不平を言っても聞こえないよ。そこははっきり言おうよ。初花の芸者としての生き方や伍一の母親が田舎から出て来た話とか今作も盛りだくさんで面白い。2025/11/27
nyanco
22
作太郎にやや振り回され気味なお高。キリリとしたお高なのに作太郎には甘い。お栄が心配するくらいだもの、今後一波乱起きそうな予感。まぁ、そのおかげで大トロのねぎま鍋、フグ鍋、塩引鮭と、食材と料理に変化があって店の常連は喜び、読んでいる方も楽しい。お近の父親疑惑、伍一の田舎の母親、初花の父親と今回は親の問題がテーマ。いずれも考えさせられるものがあり、深かった。伍一の前借については作太郎のサポートもあり、落としどころが良かった。初花と若菜、芸者の一番争いについてもお話も良かったです。毎回、続きが楽しみなシリーズ2025/12/23
ぷにこ
5
お金の話って家族でも言いにくい。自分の育った環境のままで物事を決めてしまう作太郎とは、気持ちが冷めた時に辛くなってしまうよ、お高!2025/12/07
N
0
作太郎にはっきり言えないお高さん。今回のお高さんは好きになれない。2025/12/13




