時代小説文庫<br> 富とふぐ 新・一膳めし屋丸九(二)

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時代小説文庫
富とふぐ 新・一膳めし屋丸九(二)

  • ISBN:9784758447027

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内容説明

日本橋芸者や幇間が行き来する檜物町。その一角にある一膳めし屋丸九の女将・お高と亭主の作太郎が住む家に、夏の夜更け、女が訪ねてきた。双 画塾で学んでいるという女・お桑は、作太郎に師事したい、教授料は丸九で働いて払うと言い張る。困惑するお高をよそに、作太郎は双 からも頼まれたと言って引き受けてしまう。一方、丸九でお運びをするお近は、店に出入りする若い芸者衆と親しくなったことで、なにが幸せか、考えるようになり――。ぷりぷりのかさごの煮付け、うなぎもどきのかば焼き、冷やし白玉の梅蜜がけ……いつも賑やかな丸九に波乱の予感!? 大人気時代小説新シリーズ、第2作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

125
双歐画塾で学ぶ女のお桑が新たに登場。いろいろあり、お桑が丸九で働くことになる。お桑のようにブライドの高さが邪魔して、他人のいいところを認めない奴っているよね。そして、幇間の玉七みたいな奴もいるよね。玉七もプライドの高さが邪魔する奴だな。お高も惚れた弱みというか、作太郎にハッキリ物は言えないし、作太郎は作太郎で何か見失ってるし、全体的にモヤモヤした。だけど、伍一の純真さ、お近の健気さに救われ、料理は相変わらず美味しそう。ふわふわ玉子は毎回出るたびに食べたくなる。でも、カサゴは唐揚げより刺身で食べたいかな。2025/05/03

タイ子

75
新シーズン第2弾。お高が主の一膳めし屋「丸久」。のっけから何だか嫌な感じの女性・お桑が来店。絵師を志し作太郎に師事を願いたい、教授料は丸久で働いて支払うというもの。作太郎はお高の意向も聞かず承知する。お高の立場じゃなくてもなんか腹立つなぁ。そうかと思うと作太郎に芝居小屋から衣装の図案の仕事が入り、参考に皆で芝居見物。店で働く伍一の絵の腕もめきめき上達。それを見てお桑の絵に対する自信が無くなっていく。それぞれに抱える自分の幸せ、行く道は自分で決めるしかない。その前に美味しい食事で腹を満たせば幸せ気分。2025/04/28

はにこ

62
丸九に今度は絵の師範代のお桑がやってくる。作太郎はそれを許可して、丸九で働くことに。作太郎、自分の店じゃないよね汗。勝手すぎ。しかもお桑がプライドが高くて社交性がなくてウザめ。伍一は純真無垢に絵を描くことに進んでて好ましいね。お近は、ずいぶん大人になってきたね。おっかあが楽できたらいい。そうそう、自分の幸せは自分で決めることなんだろうね。2025/06/11

あつひめ

31
新シリーズ2巻目。本音を言えない、聞けない関係ってどうなんだろう。前作から引きずっているお高と作太郎を見ていてモヤモヤ。お桑の登場で丸久の中の空気も澱みがち。そこを救うのがお近。おきゃんな娘とばかり思っていたけど、人は成長するものだ。人を観察する目は持っている。伍一を羨ましがるのではなく心から良さを認めることができたお桑。プライドを捨てた玉七。お高や作太郎よりしっかり自分を見つめているかも。夫婦は人には見えない糸で繋がっているのだろうけど。江戸時代って口が肥えていたのだなぁ。今回もおいしそうなものばかり。2025/08/22

りょう

6
作太郎さんと一緒になって新シリーズになったお高さんの新シリーズ2巻目です。自分が、プライドとか過去のなにやらとか、自信とか、いろんなものにこだわりがち。今の何を大切に生きるのかということを、考えました。2025/07/07

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