内容説明
公爵夫人らしからぬ「探偵癖」のせいで、世間の笑いものになってしまったベアトリス。「それならみんなの前で実力を示せばいい!」社交界の女王レディ・アバクロンビーの奇策により、名誉挽回をかけて「殺人劇」の謎解き役を担うことに。招かれたのは、気難しい紳士や華やかな上流階級のセレブたち。豪奢なディナー・パーティで演じられるはずの“劇中殺人”──しかし幕が上がった途端、筋書きにない本物の殺人事件が起きてしまう! 虚構と真実が交錯する夜、冷静沈着なベアトリスが暴き出すのは、招かれた者それぞれの思惑──そして、真犯人のもうひとつの顔だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ユキタ
4
シリーズ7巻目は、「公爵夫人にあるまじき探偵癖」というスキャンダルを「社交界での注目度」に反転させようという奇策、レディ・アバクロンビー主催の謎解きディナーで起きた本物の殺人事件。地味な行き遅れだった頃と違い、なにかと注目の的になる立場となったがゆえに犯人の目論見に翻弄されてしまったベアトリス、この苦い経験を名探偵公爵夫人の礎にますます活躍してほしい。公爵さまのスパダリぶりもますます磨きがかかってる巻だった。2025/11/16
まぬけのまりこ
1
公爵さま、ちょっと理想化されすぎではないですか。癖だらけの登場人物の中、物足りなく感じてしまう。結局、焦って動いてしっぽを出す犯人。あそこまで計画的だったのに。最後の一手もベアの手で詰めてほしいところだが。しかしまあ、フローラは株を上げたね。2025/11/12




