内容説明
19世紀英国。幼い頃に両親を亡くしたベアトリス嬢は、叔母の家に身を寄せる居候。内気で読書好きな性格も災いして、すっかり婚期を逃していた。だからその日も、肩身の狭いハウスパーティーが一刻も早く終わることを願っていたのに、事件は起こってしまった。頭部を殴打された男性の死体を図書室で発見してしまったばかりか、そこであろうことか公爵と鉢合わせ。彼は頭脳明晰で美しいけれど、とても高慢な人物だ。案の定ベアトリスを体よく現場から追い出し、「男性は自殺だった」と嘘を吹聴した。公爵さまが犯人だからなの? しかし嘘の真意を知ったベアトリスは公爵と協力して事件の真相を探ることに。誰にも注目されずに情報を集められる冴えない令嬢と、絶対的な発言権をもつ公爵――身分違いの凸凹バディの運命は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
リージェンシー系のコージーミステリーです。主人公は孤児となり叔母一家に育てられた地味で内気なはずの26歳独身女子。なぜ「はず」と言ったかというと、ホームパーティで出会った傲慢なお公爵(王族の次に高貴)男子にイライラしっぱなしだからです、ぷぷぷ。両極な二人が、殺人事件の推理を通じて徐々に近づいていくのが愉快です。お公爵の「大声を出しますよ」をはじめ、ウィットのきいた会話にニヤリ。犯人がすぐわかってしまっても怒ってはいけません。会話や当時の描写を楽しむ小説です♪2024/06/11
がんも
29
なんとなく読み始めて、最初はベアトリスの延々と続く侯爵への脳内ディスりにページが進まなかったけど、犯人探しが進み侯爵とタッグを組むあたりから俄然面白くなってきました、19世紀の身分制度やアッパークラスの生活様式なども興味深かった!シリーズものらしいので追っかけて行きたいと思います。2024/01/11
さやなか
25
えらい主張性の高いタイトルに惹かれ一気に4巻まで購入。(しばらく買うのは控えます。)物語は19世紀初頭のイギリスが舞台のコージーミステリー。とにかく主人公のベアトリス嬢の言い回しが面白おかしくて始終笑いが止まりませんでした。他、登場人物達のキャラも濃くて謎解きよりも、人物達の立ち回りが魅力的なお話し。公爵さまとベアトリス嬢の今後の関係性もみどころ。買って良かった衝動買い。2024/11/05
すがはら
25
リアルな公爵さまか。下々の者が愛想良く話しかけたりしたら物凄く冷たくされそうです。殺人現場で出会ってなければヒロインと会話することもなかったのでしょう。20代で行き遅れと見なされてるヒロインに対し、32歳独身でもケチがつかないイケメン公爵。ムカつくー。それが、ヒロインと公爵がお互いの人間性に目を向けていくにつれて公爵も好男子に見えてきました。32歳でも良いです。シリーズもの。今回、2人の仲を疑った人が出てきたけれど、そこから結婚ヘ進むと発想した人は皆無でした。そもそも皆信じてないし。ここからどう進むのか。2024/02/23
み
23
さくさくと♪19世紀のイギリスは、26歳で婚期を逃した年齢とは(@_@)貧乏お嬢様シリーズでも感じたけど、女子が生きづらそうです。ベアトリスの行動は、行き過ぎですが、彼女が途中から魅力的に思えてました。シリーズ翻訳して欲しいです。2023/05/27
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