創元推理文庫<br> マーブル館殺人事件 上

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創元推理文庫
マーブル館殺人事件 上

  • ISBN:9784488265168

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内容説明

ギリシャでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランド。フリーランス編集者として働いていると、予想だにしない仕事が舞いこんできた。若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、書き手が新作に自分の家族関係を反映しているのを感じる。ということはこの作品のように、現実世界でも不審な死が存在したのか? 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続くシリーズ第3弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

511
ようやく最新作に着手。先の二作はどちらも作中作の方が面白かった印象だが、上巻読了時点で今回もそうなりそうな気配が濃厚。スーザンの人物造形が微妙なことと、現代編はアナグラムなど、作品の仕掛けを読み解くことに頁が割かれすぎて、事件自体は割と成り行きで解決される印象が強いからだろうか。今回に関しては、いつも以上にスーザンが積極的に足を使った探偵役を演じており、に動きがある。動きはあるのだが、自分の都合でズケズケと無神経に他人のプライベートに踏み入っているようにしか見えず、イメージは引き続き悪い。2026/01/16

パトラッシュ

211
このシリーズは全く共感できないキャラであるヒロインのスーザンが、作中作のある事件に巻き込まれ痛い目に遭う展開で一貫している。ダイ・ハード的な不運を背負った女だが、絶対に負けを認めない孤軍奮闘ぶりに微苦笑しつつ読まされてしまう。今回は何とアティカス・ビュントの続編担当編集に指名されたスーザンが内容に現実の事件に通じる不穏な空気を嗅ぎつけ、腹に一物抱えた面々に囲まれながら相変わらず誰にも舐められまいと突貫するのだ。おかげで関係者は不運のお裾分けをもらう羽目になるのだが、その対象者は何となく見えてくる。(続く)2025/10/26

タツ フカガワ

148
フリーランスの編集者スーザンに舞い込んできたのは、故アラン・コンウェイの人気シリーズを書き継ぐ若手作家エリオットの『ピュント最後の事件』の編集だった。富裕の伯爵夫人の殺人事件を題材にしたその小説は、エリオットが祖母であり児童文学の大家ミリアム・クレイスや伯父夫婦ら大家族で過ごしたマーブル館の暮らしを下地にしたようなミステリーだった。4年ぶりに読むシリーズ3作目。本編も、作中作の『ピュント最後の事件』も文句なしに面白い。エリオットが『ピュント最後~』の続きの原稿をスーザンに届けたところで下巻へ。2025/10/07

KAZOO

147
ホロヴィッツによる名探偵シリーズの3作目です。既に2作の内容はほとんど霧のかなたですが入れ子構造になっていることだけは覚えています。今回も同じような感じで、名探偵シリーズを書き継いでくれる若い作家が出てきます。編集者はその内容を構成すべく読んでいきますがそれに伴ってその作者の家族構成とその作品の内容が絡み合っていくような感じがします。下巻が楽しみです。2025/09/26

ちょろこ

122
シリーズ第三弾の一冊。このシリーズはどっしり腰を落ち着けてどっぷり犯人当てに浸れるのがいい。今作はクレタ島に別れを告げ編集者として再出発したスーザンに驚きながらも早速の仕事にワクワク。若手作家、エリオットが書き継ぐ「アティカス・ピュント」シリーズの編集を依頼されたはいいものの次第に不穏な空気を感じ始め…。相変わらずの作中作形式がいい。まさに一族の不協和音はクリスティ一の世界。仕掛けられた企み、作家自身を重ね合わせたかのような一族を巡る謎にスーザンは早くも何かヒントを拾い始めたのか。逸る気持ち抱えて下巻へ。2025/10/19

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