内容説明
【電子版巻末には丹地陽子先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
燕と律子。家族よりも「家族」の二人が選んだ道は――。
料理コラムニスト・山本ゆり氏も絶賛の感動大作。
女流画家・律子と暮らしはじめて3年――。
美大卒業を目前にしていた燕はある日、1本の電話を受ける。相手は内定の決まった修復工房の所長で、2週間ほど瀬戸内の小島へ研修に行ってくれないか、というものだった。律子と遠く離れることに不安を抱きつつも瀬戸内海に浮かぶ小島・花之島を訪れる燕。親の都合で島を出た少年、難病の画家の夫を持つ年の離れた美しい妻、美術雑誌の新人編集者。そして老練の修復士・皆本。人々との出会いを通じて、自分の過去と向き合う燕。そして律子にもある変化が――。
風光明媚な瀬戸内の島を舞台に贈る、心を満腹にする色彩と食卓の物語、堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
42
【シリーズ3作目】絵画の修復師を目指す美大生の燕。心に闇を抱え続ける彼は唯一の居場所である律子の元を離れ遠く離れた島へ2週間の研修へ。小さな島で空と海の美しい青に囲まれて新たな出会いから自分を取り戻していく物語。出会う人達は皆心に重荷を負っている。そんな人達に振る舞う燕の絶品料理の数々。近いからこそ厄介な家族との問題。皆、何かから逃げている人達ばかりが登場するが、自分を見つめて向き合う事で前へと進んでいく。そして律子の突然の失踪の知らせが…。家族といっても言葉にする大切さを実感する。2025/03/09
えつ
9
シリーズ最終巻。完結がこんなにも悲しいなんて…。好きなシリーズでした。内定先の修復工房から研修を頼まれた燕。律子と離れることに不安を抱きつつも、研修先の瀬戸内海に浮かぶ島へ。島で新たに出会った人たちの影響もあり、燕自身も過去と向き合うことができ、律子にも変化が。今回、律子以外の人たちに料理を振る舞う機会が多かったけど、やっぱり律子に振る舞うシーンが好きだな。柏木が…!!!ちょっと良いやつになってて、燕との関係性も良くなってて、これからの2人も見たくなったところだったのになぁ…と。心温まる作品でした。2025/07/25
ぽんこ
0
なんと完結してしまったー残念。2025/07/08
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