ことのは文庫<br> 極彩色の食卓 カルテットキッチン

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ことのは文庫
極彩色の食卓 カルテットキッチン

  • ISBN:9784867160114

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内容説明

挫折した絵に対する想いを取り戻して3年。
相変わらず律子のアトリエに住み続ける燕は、将来のビジョンを見つけられないまま、美大の最終年を迎えていた。ある日、燕はアルバイトを始めた音楽喫茶で音楽高校に通う桜と出会う。
挫折とトラウマからピアノが弾けなくなっていた彼女にかつての自分の姿を重ねた燕は、彼女の仲間やそのその幼馴染、そして律子とともに、料理で寄り添っていくが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

63
燕クンは復学して4年生になっている。修復師という将来を考えつつ、あるものを買うために「カルテットキッチン」でキッチン担当のバイトもすることになった。前作では絵について立ち直ったかのように見えた燕クンだったけれどどうやら回復しきっていなかったようだ。今回は人前でピアノを弾くことができなくなった桜ちゃんの物語。律子さんの教え子の幅広さには驚くばかりだが、そのことが燕クンを寂しくさせている、両親からのトラウマが強すぎて他者との距離感に悩む燕クン。もう少し燕クン中心の物語を読みたかったかも。2023/03/31

はつばあば

52
1巻目だけ購入してたらこの2巻目の心地よさを味わえなかったところです。時間というか年数を経て誰もが大人になっていくんですよねぇ。家族たって所詮他人がくっついて子ができて血の繋がり・・!なんてことに必死になるんですが・・それだけで家族とは言えませんよね。あと10年もしたら燕は律子さんとどうなっているでしょう。「妻」とは言いにくいが家族でいるでしょうか。寄り添い見守る・・私もこれから先も娘に甘えぬよう独歩していかねば。2024/02/27

ゆのん

51
【シリーズ2作目】1作目から3年後。相変わらず律子さんの家に居候している燕。大学にも復帰し、卒業制作や律子さんの絵の修復、新たに『カルテットキッチン』でバイトも始める。そして新しい出会い。そこには律子さんの切なくも人を思う暖かい計画があった。色鮮やかな美味しい料理に素敵な音楽と素敵な家族に包まれた時、自分の本当の気持ちに気付き優しくなれる。読んでいる途中で自然と涙の溢れる物語。1202020/05/19

kei302

39
律子さんの亡父の息子:柏木と同じくで「少年、大人になりなさい」と燕に言ってやりたい。執着 妄執 粘着質。ちょっと怖いよ 大島燕。カルテットの4人のメンバー、桜と夏生の両親を知る律子が企んだ“悪巧み”が温かくてよかった。2020/05/08

ヒデミン@もも

38
みおさん、初読み。前作を読んでいないけど大丈夫だった。美味しそうな料理が出てくる美味しいのも小説が巷に溢れていて、これもそんな感じかな?と読み始めたが違っていた。確かに燕が創る料理は美味しそうだけど、でも、物語は少し哀しくて美しくて切ない。エピローグの不思議な出会いが、物語の後半で少しずつ繋がっていく。美味しい料理と艶やかな壁画、そして軽やかな音楽、そんなカルテットに行ってみたい。2020/05/08

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