内容説明
大審問官の問い、ゾシマ長老の死……カラマーゾフ(黒塗)家の一族をめぐる壮大な愛憎劇は、やがて殺人事件へと向かう。〈巻末資料〉ドストエフスキー年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ディーン・ウィンチェスター
6
待望の江川訳の文庫化。まずは第2巻から読む。訳文が自分に合っているのか没入感が高い。米川訳、亀山訳より個人的には江川訳。注解も豊富で特に聖句の引用はこまめ。加えて訳者著「謎ときカラマーゾフの兄弟」の内容をコンパクトに詰め込んでくれてるのがとても良い。2巻の構成としても7篇アリョーシャで締めるのが気が利いている。大審問官→ゾシマ長老の説教→ガリラヤのカナの夢の3つが入っている。それぞれ重要シーンかつ面白い場面で、それぞれ関連性を持った章として読みたいので。またこの場面で読み終えると心地よい読後感を得られる。2026/03/14
植岡藍
2
2巻の最後をアリョーシャの章で終えたかったんだろうな、と構成した方の気持ちが伝わってきた。大審問官、ゾシマ長老の説法、ゾシマ長老の死がひとまとまりであるだけに、内容の濃い一冊だった。ドストエフスキーの弁証法的な思考がそのまま物語として迸るように描かれている。アリョーシャに受け入れられなかったイワンの絶望がかなしい。2025/09/07
読書三餘
1
アリョーシャの心の動きを土台に、山場が幾つあることか。しかし『大審問官』は期待の遥か上空を飛行していった。叙事詩はつきぬけていた。イワンを謎と称した弟は、強大な霊峰に唖然としたか。一巻で破天荒に争ってみせたドミートリイとフョードル父子は、話の上でしか殆ど姿をみせない。長男坊に関しては一切である。つまりイワンとアリョーシャ兄弟の問答、「神の世界」の否定に多くが出力されている。罪人の列挙はお膳立てであり、覚悟があるのか問う兄にはやさしさがあろう。迷妄とした人間を創り出した「自由」なる元凶の、→2025/11/20
Ryu
1
初読時は、あの「大審問官」のところを「イワンこいついつまでしゃべっとんの」と思って読み飛ばしてしまったが、今読むとすごかった。あんなやつとサシ飲みはしたくないけど。2025/08/11
カノト
0
1巻と同様に宗教的な部分が理解できない自分が残念すぎるけど、読まずにはいられない不思議。続きも楽しみ。2025/08/18
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