熱帯COMICS 煙たい話 6【単行本版】

著者名：林史也

光文社（2025/06発売）

• ISBN：9784334106843

内容説明

母親からの電話に続き、同窓会でも武田との関係を訊かれ、
ふさわしい言葉が見つからず答えに窮する有田。
他人に理解して欲しければ、言葉が必要だ。
分かってはいるが、どれも何かが違う。何かが足りない。
必死に答えを探しながら帰宅すると、
そこには今日いるはずのない武田の姿があって――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

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pixiv版で読んだときこのクライマックスにとても衝撃を受けたことを覚えている。セックスの回避がホモフォビアに陥らずにブラザーフッドへと結実するように細心の注意を払っているが、その意図自体が「や(まなし)い(みなし)お(ちなし)」の官能からかけ離れてしまっているというジレンマを、漫画の技術の高さだけで強引に乗り越えようとしている。その無理を乗り越える欲望の表現の威力を捉える目のことを蓮實重彦ふうに「漫画の動体視力」と呼ぶと、いろんな人から煙たがれるのだが。

2025/06/21

[Yukipitasu]

1巻からずっと買って読んできたけれど、感想は全然言ってこなかった。なんて書けばいいか分からなくて。良い作品で面白い事が伝えられる気がしなくて。何か書けば陳腐化させてしまう気がして。 でも、言語化に苦戦して当然だったのだと6巻を読んで思った。 ざっくり言うとクィアな漫画だな。 主人公たちはいわゆる恋愛至上主義や異性愛規範の外にいるので、男同士のルームシェア等と周りに説明するにしても説得力を与えられない。証明が難しい。

2025/07/07

[moyann]

関係に名前つけないでもいいし、分からなくてもいい。

2025/06/26