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内容説明
アメリカの「第2期トランプ政権」が、古典的帝国主義の再来を決定づけた。予測不能なトランプの行動に振り回される世界。アメリカ・ロシア・中国――強権国の縄張り争いはますます熾烈になる。ジャングルのルールがまかり通る「弱肉強食の時代」で混沌とする世界。日本はどう対応していけばいいのか? 世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ第16弾。大転換の時代に必読のニュース解説本の登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
76
毎年恒例のシリーズ本。ウクライナやガザを始め、世界中で混乱が生じている2025年。トランプ大統領が全ての原因かどうかは後世が判断するとして、一強であったアメリカが押さえつけていた箍が外れた世の中にはなってしまった。一方、我が国では四半世紀ぶりの政変で絶賛政治停滞中。シリーズを通して日本の事はそこまで書かれないが、本巻は結構短かった印象。次巻ではどの様に書かれてしまうのだろうか。2025/10/19
楽
39
25年6月。一昨日はタイムラインに複数の読友さんの感想が流れてきてシンクロ。トランプ、中東、中国、そして参院選を控える日本など、日々のニュースに接する中でいま読んでおきたい一冊■アメリカはモンロー主義以前、建国の時から孤立主義。「世界の警察」はオバマの時にやめた。世界は弱肉強食のジャングルになりつつある。欧州的価値観も相対化される■トランプ1期目の時、いろいろなレクチャーを受け、友人に電話して「おい、知ってるか? 朝鮮戦争はまだ終わってないんだぞ」と言ったとか。休戦状態であっていまも戦時中。2025/07/08
はちこう
38
一ヵ月前に発刊されたばかりの最新刊ながら、既に古新聞化していることは否めない部分が若干ありました。当然ですが、イーロン・マスク氏の動向やイスラエルと米によるイランへの攻撃等は書かれていません。それだけ世の中の変化が速いということだと思います。一方、ニュースで報道されていない(見逃した?)情報も多々掲載されているので、色々と参考になります。益々格差が広がるアメリカ、まとまりのないEU、戦禍にある国々など不安定な世界情勢を見ると、なんだかんだ言っても日本は良い国かもしれないな、と思いました。2025/07/13
kawa
36
昨年の「15」に続き定点観測的な資料として重宝。ほぼ既知の内容なのだが、現下の世界情勢をコンパクトに解りやすく掴める良書。興味深い小ネタもいくつか。パナマ運河獲得に意欲を燃やすトランプ大統領。運河はもともとアメリカの作ったものだがカーター大統領が返還。もっと言えば、パナマは元コロンビア領で運河建設のためにアメリカが強引に独立させた国。エジプトとシリアは過去に3年余り「アラブ連合共和国」として同一国だった等々。2025/07/05
ま
31
世界って後退もするんだなと改めて思うこの1年であった。池上さんのトランプ憎しは比較的抑えられてる印象(呼称も常に「トランプ氏」で呼び捨てせず)。陰謀論と真理に関する最後のメッセージに共感。とりあえず「真実」ってワードを連呼する輩は怪しいから気をつけよう。あと何気にこのシリーズ、イラストが秀逸。2025/08/13
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