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内容説明
アメリカが20世紀の覇権国の座からおり内向きになったのを見計らい、かつての大国が新しい形の帝国主義を推し進める。難民問題、IS、リーダーの暴走……新たな衝突の種が世界中に。世界のいまを池上彰が解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
77
まだまだ本質的な理解に至っていないイスラム教社会の復習になる。昔の感じていたイメージだとスンニ派は多数穏健派、シーア派は少数過激派だった。それが、バカ息子ブッシュのおかげで、イラクのスンニ派のバース党がISの前身であるISIが生まれ、ISIS(ISIL)を経てISに至る。また地下壕で活動しているので、空爆では殲滅できない。アジア人ではあまり理解できていないアラブ人とペルシャ人についても言及されていて恥ずかしながら、未だペルシャ人が存在する事も知った。またアベノミクスの実情もしれて勉強になった。2017/12/31
抹茶モナカ
72
最新の時事ネタを解説する新書。歴史から学ぶ事が必要という結論。幅広い分野をフォローしていて、なおかつ、わかりやすい。活字も大きい。池上さんは、『週刊こどもニュース』という番組で好きになったが、その後の活躍は追いかけなかったので、池上さんをフォローし続けていたら、僕も時事ネタに強くなっていたかな、と後悔した。2016/05/31
佐島楓
59
時事問題と歴史との関係を述べているところが以前の巻に比べ多いように感じた。因果関係の把握は大事だと再確認。2016/07/22
33 kouch
58
近代文明の逆走を止められるか、新冷戦がテーマ。 エピローグでは第一次世界大戦の経緯もわかり易く説明。ニュースの見方、読み方も説明。なぜその事件が起きたのか。歴史を復習しながら流れの中で捉えてみる。2023/05/08
Gummo
50
シリーズ第7弾。池上さんの番組は大体見てるので既知のことが多かったけれど、いい復習になった。北朝鮮の高射砲を使った処刑方法にはビックリ。イラン革命防衛隊がISと戦っていることや、パキスタンとサウジとが核移転の秘密協定を結んでいること(パキスタンの核開発の裏にサウジあり)は初耳。★★★☆☆2016/06/21