内容説明
第6回ことばと新人賞/創作
今号から本誌は「ことばと新人賞」発表のための(…)文学ムックにリニューアルされました。
ことばとは創刊時から、新しい、まったく新しい小説の才能を探し求めてきました。文学雑誌、小説の雑誌が数ある中、後発の小さな雑誌がするべきことは、何よりもまず、新たな価値観の提示だと思ってきたからです。新人賞は、いわばその核心です。
――佐々木敦(巻頭言より)
【著者】
書肆侃侃房編集部
書肆侃侃房編集部
目次
【第6回ことばと新人賞】
佳作 井村日出夫「教室教室」
佳作 福原悠介「何もない部屋」
選考座談会(江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦)
【創作】
池谷和浩(第5回ことばと新人賞「フルトラッキング・プリンセサイザ」)
「警告してやる声が要る」
笛宮ヱリ子(第3回ことばと新人賞「だ」)
「横顔」
福田節郎(第4回ことばと新人賞「銭湯」)
「独壇場」
藤野(第5回ことばと新人賞佳作「おとむらいに誘われて」)
「路面標示」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽち
11
佐々木敦さんが編集長を務める書肆侃侃房のラディカルな文芸誌。創刊号以来で通読しました。今号から新人賞に特化した形にリニューアル。書肆侃侃房といえばやはり短歌ですが、小説も盛り上がるといいな。本紙のウリになっている新人賞選考座談会の書き起こしは今回もたいへん読み応えあり。他の文芸誌もやればいいのに。文藝とか群像いかがでしょう。小説は今回の佳作二篇と過去受賞者の新作短篇が四作。MIRRORLIAR FILMSなど好きな方にもおもしろく読めるのでは。2025/01/13
たけ
4
福原悠介さん「何もない部屋」:読みやすかった。空き家住み。ミニマリズム小説?意外な結末だった。選考座談会も読んだけれど、選考委員の方の頭の中を覗けたようでとても新鮮だった。 福田節郎さん「独壇場」:序盤は興味を惹かれて読んだ。段々と、一文が長い文章が頭に入ってこなくなってしまった。もっと余裕がある時にゆっくりと読み直したい。2025/01/26
アラサー保育士限界同人女
1
佳作の二篇を読んだけど作家の個性すごいな…。『教室教室』はいつ教室から出るんだ?ってなるほど独特の文体の睡眠導入剤だし、小説というよりは頭の中をのぞいちゃった感じ?途中の会話も文章的美しさよりも「あ〜こういう気まずくてめんどいやりとりあるよね〜」って味がめっちゃリアルに出てて面白い。 『何もない部屋』は個人的に漫画化して欲しいくらいインパクトがデカくて、面白い。ミニマリストから思いついたのかわからないけど私もこの趣味やってみたい!ってなる。二篇の座談会は本編を読んでからがおすすめ。何で面白いかわかる。2025/01/10
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