ことばと vol.3

著者名：書肆侃侃房編集部【編】

書肆侃侃房（2021/06発売）

• ISBN：9784863854550

内容説明

文学ムック　『ことばと』vol.3　【特集　ことばと音楽】

編集長／佐々木敦

巻頭表現：森栄喜
創作：青柳菜摘　市原佐都子　柴崎友香　水沢なお
特集　ことばと音楽：
小説　柴田聡子　町田康
歌詞　イ・ラン（カン・バンファ訳）　小島ケイタニーラブ　崎山蒼志　澤部渡（スカート）　さや（テニスコーツ）　澁谷浩次（yumbo）　寺尾紗穂　豊田道倫　七尾旅人　野口順哉（空間現代）　蓮沼執太　山本精一　諭吉佳作／men「から」
対談　佐藤良明×細馬宏通
第二回ことばと新人賞：大沼恵太　山縣太一
翻訳：胡遷（濱田麻矢訳）
本がなければ生きていけない：東千茅　百瀬文

【著者】
書肆侃侃房編集部
書肆侃侃房編集部

目次

巻頭表現　森栄喜「Die-in Tulips」
創作
青柳菜摘「フジミ楼蜂」
市原佐都子「蝶々夫人」
柴崎友香「知らない街のように」
水沢なお「生殖する光」
特集　ことばと音楽
小説
柴田聡子「新曲・Best Friend」
町田康「むかし話」
歌詞
イ・ラン「私はある女の生き様を想像してみる」（カン・バンファ訳）
小島ケイタニーラブ「帰ってきたシーラカンス」
崎山蒼志「時間」
澤部渡（スカート）「私が夢からさめたら」
さや（テニスコーツ）「その夢のなか」
澁谷浩次（yumbo）「歌の終わり」
寺尾紗穂「香水」
豊田道倫「海の街へ」
七尾旅人「元日の横須賀」
野口順哉（空間現代）「符牒」
蓮沼執太「フェイシズ」
山本精一「二度寝の子守唄」
諭吉佳作／men「から」
対談　佐藤良明×細馬宏通「言葉と音楽、そのしくみをめぐって」
第二回ことばと新人賞
大沼恵太「ゾロアスターの子宮」
山縣太一「体操させ、られ。してやられ」
翻訳　胡遷「空気銃」（濱田麻矢訳）
本がなければ生きていけない

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[林克也]

このシリーズは初めて手に取った。書肆侃侃房なのでおそらく楽しめるだろうと思い、読み出して直ぐに市原佐都子さんの蝶々夫人に出会い、おぉ、これはいい書き手を知ることができた！と得した気分になった。

2022/08/18

[リリ]

大沼恵太さんのゾロアスターの子宮、とんでもなくよかった、誰かの感想を聞きたい。現実と虚構、描写は丁寧なのに自分が今どの目線から物語を読んでいるのかすらわからなくなって、めちゃくちゃ入り込んでしまった。 柴田聡子の小説はとっても愛おしかった！蓮沼執太さんの「詩」と「詞」の比較はおもしろい。ここで語順を入れ替えるんだな、とかここは名詞で止めるんだな、とか発見があって興味深かった。七尾旅人さんの歌詞にはぐっときてしまった。市原佐都子さんの蝶々夫人には喰らってしまった、すばらしい。町田康は町田康だった！

2024/12/15